前回までに病気の要因として、ドーシャの乱れ、老廃物(まら)がスロータスに蓄積、身体構成要素(ダートゥ)の乱れというものをお伝えしてきました。
今回はダートゥについて、詳しくお伝えしましょう。
アーユルヴェーダでは、食べたものがアグニにより消化されて、身体の構成要素(ダートゥ)が作られると考えています。ダートゥと同時に、老廃物のマラが作られます。
その順序も決まっています。まず初めに
①ラサ(乳び、血漿)が作られ、身体に滋養を与えてくれます。ラサのマラ(老廃)は唾液や涙になります。
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②ラクタ(血液組織)が作られ、命を維持してくれます。ラクタのマラ(老廃物)は胆汁です。
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③マーンサ(筋肉組織)が作られ、身体を覆ってくれます。目、鼻、耳、口などの空間にマラ(老廃物)が作られます。目ヤニや耳垢がそれです。
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④メーダス(脂肪組織)が作られ、潤滑(脂質)を与えてくれます。
老廃物は汗です。
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⑤アスティー(骨組織)が作られ、身体の柱となって支えてくれます。マラ(老廃物)は爪、髪の毛となります。
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⑥マッジャー(骨髄組織)の働きは充填です。マラ(老廃物)は皮膚、目や便に含まれる油性のものです。
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⑦シュクラ(生殖組織)の働きは生殖器で老廃物はありません。
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最後にオージャスという私たちの身体に必要な活力が作られます。
このオージャスは心臓のそばにあり、白く少し黄色みがかっていて、ギーの色とも言われています。
このオージャスが無いと生きていくことができません。身体が最初に形成されるのがオージャスと言われ、その香りは炒ったお米の香りがして、ハチミツのような味がすると伝えられています。
このように7 つの身体構成要素を見ると、現代の解剖生理学に通じるところもあります。
食べたものから7 つの構成要素(ダートゥ)が作られ、正常に機能することが健康であることは言うまでもありません。
オージャスを沢山作られるか、逆にアーマ(老廃物)毒素に変わるかで、健康かどうかが違ってきます。
難しい言葉が並びましたが、改めて、5000 年も前からこのような考えがあったのは驚きですね。
これからも一緒にアーユルヴェーダライフを楽しんでいきましょう。