インドやスリランカ、またアジアでもアーユルヴェーダが盛んな地方では、家庭でできて身体や心のバ ランスを整えてくれる「アーマ・パーチャナ」をご紹介しました。
実際にやってみた方はいるでしょうか?
前回、「アーマ・パーチャナ」の4つの方法を簡単にまとめると
①白湯を飲む。
②食事量を減らす。
③ アグニに合わせる。
④アグニを高める。
そういった内容をお伝えしました。
詳しくは、前号をご覧ください。
この中でも、①の白湯を飲むのは簡単に実践できます。
特に体調がすぐれない時には、無理して食事をせず、
白湯を飲むだけでも元気になれることもあります♪
実はこの「アーマ・パーチャナ」は「パンチャ・カルマ」の下準備にもなります。
「パンチャ・カルマ」ある程度体力がないと施術を受けることができません。
そのため、まず「アーマ・パーチャナ」をして、体力を回復させて準備をします。
ここで、ずいぶん昔にもご紹介した「パンチャ・カルマ」についておさらいをしておきましょう。
パンチャ・カルマ(パンチャ・カルマ浄化療法)
パンチャ=5
カルマ=方法
身体の中に溜まったアーマ(未消 化物)やマラ(老廃物)を排出する代表的な浄化・デトックスのトリートメントです。
身体には5つの出口があるとされていて、鼻、口、小腸、大腸、皮膚より排出します。
鼻、口からの排出は主に、カパが過剰になった方、小腸はピッタ、大腸や皮膚はヴァータの乱れたバランスを整えてくれます。
それぞれ、薬効成分の処方されたオイルを鼻、口、肛門などから入れて排出を促し、皮膚には塗布してトリートメントを行います。
パンチャ・カルマは医師の指示のもと行います。
前処置、中央処置、後処置を含めて約20日間のスケジュールが必要で、オイルを飲んだり、薬膳を食したり、オイルでマッサージをして身体をゆるめたり、シロダーラを受けます。
発汗、排泄で解毒し、養生して復活の準備をする流れで トリートメントを終えると、
子供のころの元気で軽やかな身体に戻ったような感覚を味わえると言われています。
実際に意思の指導のもと、長期間にわたり、パンチャ・カルマを受けることができると良いのですが、なかなか忙しい現代人には難しいことでしょう。
また、様々な浄化療法を組み合わせるパンチャ・カルマはある程度体力がないと、
好転反応が強くでたり、治療を最後まで受けられ ないこともあります。
そのために、「アーマ・パーチャナ」が必要なんですね。
なかなか大変そうな「パンチャ・カルマ」ですが、意外にもある程度家庭でできることもあります。
次回は家庭でできる「パンチャ・カルマ」についてご紹介しましょう♪
これからも一緒にアーユル ヴェーダライフを楽しんでいき ましょう。