2021年08月17日(火)

本紙ライター 代田多喜子の美容体験記13 《プロラボ式 朝だけファスティング》

「プロラボ式 朝だけファスティング」
著者:シンヤノブアキ
  • 食事の内容や時間を意識して食べることの大切さを教えてくれる

 

 美腸塾の塾長としてYouTubeをはじめSNSで大活躍のシンヤ先生が、待望の本を出しました。タイトルはズバリ「プロラボ式 朝だけファスティング」。

 インナービューティのトップブランド「エステプロ・ラボ」の部長でもあるシンヤ氏。同社の創業時から「デトックス」や「酵素栄養学」に取り組んでシンヤさんだからこその視点で書かれている。

 同じ食事内容でも、食べる時間によって栄養学的効果が変わる時間栄養学と16時間空腹の時間を作ることで体質改善を図る「オートファジー理論」に酵素栄養学を取り入れた、プロラボ独自のファスティング理論を、わかりやすく解説してくれている。

 以前はファスティング=ダイエットだと思っていたのだが、「プロラボ式朝だけファスティング」を読むと、「痩せる」のはあくまでも副産物でファスティングの真意は「デトックス」と腸内環境の改善にあることがわかる。

 また同書は食べ過ぎによる弊害も唱えており、食が病を作っているとも説いている。一部を抜粋してみよう。

 『人間の身体は本来、十分な栄養素が無くても飢餓を生き残るよう進化していったのです。言ってみれば、人間の代謝機能は、すべて空腹が前提になっているのです!

 飽食の時代と言われている現代、1日3食どころか、いつでもどこでも簡単に美味しいものが手に入ります。楽しみのために食べるようになった結果、私たちは肥満やがん、糖尿病といった生活習慣病に悩まされることになったのです。

 「食べ過ぎが病気を作っている」ことに気づいた、欧米の医学会では近年空腹(断食)と健康に関する研究がさかんに進められ、その結果、断食が体重や体脂肪の減少につながること、そして、糖尿病、悪性腫瘍(がん)、心血管疾患(心筋梗塞や狭心症など)、神経変性疾患(アルツハイマー型認知症やパーキンソン病など)などの予防に効果があることが分かってきました。』

 『1日3食が当たり前の食習慣は、まだ100年もたっていなかったのでした。1935年といえば、まだ戦前。洋食文化はさほど一般的ではなく、庶民の食卓はご飯・味噌汁を中心とした和食が中心だったことでしょうね。

 それから、戦争がはじまり、戦後を迎えることになるのですが。戦後、欧米の食文化が一気に広がったあたりから、がん、糖尿病、肥満といった生活習慣病が増えてきたのです。

 人類が誕生したのは、およそ400万年前。誕生から近代に至るまで、私たち人間は長い間、飢餓との戦いでした。

 なので、私たちの身体は、十分な栄養素が無くても飢餓を生き残るよう進化していったのです。つまり、人間の飢餓が当たり前で、対応するのが得意ってことなんです。

 そう考えると1日3食は栄養過多。血糖値が低い時、上げるホルモンは沢山ありますが、高すぎる血糖を下げるホルモンはインスリンたった1つ。

 このように私たちの遺伝子は飢餓への対策は持っていても、食べすぎや栄養過多に関する対策はなく、つねにお腹いっぱいの状態は、実は不自然で負担なことなのです。』

 この他にも同書は理論だけでなくプロラボ式のファスティングを治療の一環として取り入れている、腸の専門ドクターによるエビデンスや実際に「プロラボ式 朝だけファスティング」を実践して、実際に痩せた人たちも紹介されており、ファスティングの知識がない人にこそ読んでもらいたい1冊だ。

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