2021年09月02日(木)

地球環境に優しいハラール的、健康美生活 第14話

 毎日暑い日が続きますね。ほんの数年前までは、暑い日に遠慮なくタオルでゴシゴシ顔を拭いたり、何の手入れもせず堂々と薄着で外出している世の男性たちに対して、「女性の苦労も知らないで・・・」と呟く声があちこちで聞こえてきました。

 

 しかし近年は、男性もメイクに日焼け対策、ムダ毛の処理と女性同様に苦労している姿を多く見かけます。

 

 あるアンケートによると、日本人女性が男性に求める脱毛意識について、「きちんとケアしてほしい」、「毛深い部分だけでもなんとかしてほしい」という回答が7割を超え、「気にならない」、「毛深いほうが好き」という回答を大きく上回ったそうです。今後ますます男性の意識改革が進んでいきそうですね。

 

 でも皆さんご存知でしたか?ムスリムでは1000年以上前から男性も女性と同様に脱毛についてしっかり向き合っているということを。

 

「コーラン」に次ぐ第二の聖典といわれている「ハディース(ムハンマドの言行録)」に「男女ともにきちんと毛の処理をするように」という主旨のことが書かれていて(男性の場合は、髭、胸毛、すね毛についてはOK)、それを今でもきちんと守っています。

 

 もちろん、当時は美容という観点よりも、衛生問題や健康問題に起因して毛の処理をしなさいと書かれていたのだと思います。しかし長い間、「ムハンマドの教え」、そして「地域性」や「生活様式」と共に培われてきたので、ムスリムの人達の間では「脱毛を意識する」というよりも、「脱毛していないなんてありえない」というくらいに、常識化しています。

 

 脱毛にあたっては、近年はアラブなどでもレーザー脱毛のように近代的な手段が増えていますが、砂糖と水とレモン果汁のみで作られるアラビアンワックス(別名シュガーワックス)を使用するのがまだまだ一般的です。最近は薬局などで市販ものが売られていますが、多くの家庭ではワックスを自作して脱毛しています。

 

 肌にベッタリと押し付けたワックスを一気に剥がすと「痛っ!」と叫びたくなるほどですが、慣れるとそれが何とも言えない快感に変わります(笑)

 

 カミソリを使うことがないので、怪我やカミソリ負けによる肌あれの心配もなく、安心です。それにワックス作りに使われるのは天然素材のみですから、終わったあとの肌はとってもすべすべになります。

 

 今年も在宅時間の長い夏を過ごしていることと思います。せっかく家にいるのであれば、これを機会にワックス作りを体験してみるのも良いかもしれませんね。

 

水と砂糖とレモン果汁をじっくりと煮詰めて作るアラビアンワックス。コトコト煮詰めていく作業に集中していると、しばし夏の暑さを忘れさせてくれることでしょう。煮詰めたあとは、粘着力を増すために手でこねる作業が残っています。くれぐれも、煮詰められたワックスの熱さまで忘れて火傷…なんてことがないようにご注意くださいね。