2021年09月02日(木)

スペシャルインタビュー 株式会社ARTISTIC & CO.GLOBAL 代表取締役 金 松月 氏 

アフターコロナに向けて組織力を最大限に生かします!

 

日本国内にとどまらずアジア、さらには世界へと視野を広げ、中長期的なビジョンで美容エステ業界を牽引してきた美容機器等のメーカーであるARTISTIC & Co.ホールディングス。中でも販売を一手に展開するARTISTIC & CO.GLOBALはその中枢を担うポジションとして重責を果たす位置付けだ。さらに製造部門を担うARTISTIC & CO.が組織的にかみ合っているのが同社の最大の強みでもある。新型コロナウイルス禍で思い通りの戦略がし難い状況とはいえ、ワクチン接種も進みつつあり、コロナ禍が収束した先のアフターコロナへの施策も着々と進めている同社のキーパーソンの一人、ARTISTIC & CO.GLOBAL代表取締役の金 松月 氏に話を聞いた。

 

———— 4月からの新体制からまもなく半年が経過します。

金 原則として先代が築き上げてきた方針を継続して行くスタンスに代わりはありません。これまで通り、ドクターとのネットワークを大切にし、学会や交流会にも積極的に参加して行こうと考えています。その一方で製品開発もさらに進めていきます。これまでも常に最新の医療機器を学び、そのメカニズムを勉強してきました。そのためにはドクターの方々のお力が大変に重要になってきます。弊社がここまで成長できたのも、たくさんのドクターからアドバイスを頂き、エビデンス重視の製品開発を行ったことはもちろんですが、エステティックの先生のご意見もお聞きしながら「美容医療」をテーマに開発してきました。このスタンスは今後も変わりません。

———— そのスタンスが美容機器業界において、貴社が技術力で一目おかれる存在になったわけですね。

金 そうだと思います。おかげさまで「ドクターアリーヴォ」シリーズをはじめ、美容クリニックやエステティックサロン向けの業務用ならびにパーソナルユースの美容機器の「ARTISTIC」ブランドは、国内では着実に浸透してきた手応えは感じていました。美容器の開発においては、どんな企業にも負けたくないと思っていますし、また負けないだけの力があると自負しています。多大な研究開発費をかけてでも、弊社よりもデイラー様、デイラー様よりもエステサロン様が利益を生める様にしてさし上げる。そのことが結果的にエステサロンに通われるお客様に「ありがとう」と言って頂けることになり業界が活性化すると考えています。とてもシンプルで基本的な事なのですが、この事を継続的に実践していく企業が多くなればエステ業界はさらに発展していけると確信しています。私どもの様なメーカーは物作りにきちんと特化し、現存するものの真似ではなく常に新しいものを開発していく。そして安心して安全に使える様に製品に責任を持つ事がとても重要だと考えています。

———— 貴社はこれまで、国内にとどまらず海外にもいち早く目を向けられた戦略をとられてきていますね。特にアジアにはかなりウエイトをおかれている様ですが、その理由を聞かせて下さい。

金 アジアの中でも韓国は世界的にも美容医療の先進国として位置付けされています。今は新型コロナウイルスの影響で参加できませんが、韓国ソウルで開催されるアジア国際美容医学フォーラムには毎回、弊社もブースを出展してきました。地元韓国をはじめ世界の医療と美容の専門家や関係者の方々にも製品が大好評で購入される方も多く、新たなビジネスにもつながってきました。韓国以外でも、特に中国はまだまだ裾野は大きいです。何度も展示会には出展していますし、中国の企業様やエステサロンにもお取引いただいています。そういった肌感覚から、ビジネスチャンスはとても大きく感じます。日本は「Made in Japan」という世界的評価を受けるブランド力を持っています。それは美容機器や化粧品についても同じで、優れた製品開発力があります。さらに美容技術についてもその高さはもちろんですが、「おもてなし」の心に裏付けられた高度なサービスを提供しています。アジアは「美容」に関する様々な潜在力を秘めたエリアですので、まだまだ十分に魅力のある市場だと考えています。そういった大きな可能性があることを踏まえて2017年にグローバル事業に本格的に取り組みARTISTIC & CO. GLOBALを設立しました。

 

『継続は力なり』

地道に、着実に、そして常にチャレンジ精神で前に進む

 

———— ARTISTIC & CO.は製品の製造に注力する部門になりますが、GLOBALは販売戦略を手がけるグループの中枢を担います。コロナ禍で思い通りの戦略がし難い現況だと思いますが、今後の戦略をお聞かせください。

金 「継続は力なり」という言葉の通り、私たちには優れた組織があります。組織の力でさらに発展させて行きます。弊社ではこれまで、大きく5つの構想を持ってやってきました。1つ目は常に新製品を開発していくということです。常識にとらわれない新しい発想で製品開発を行ってきました。2つめは生産体制のさらなる拡充です。会社の業績が上がるということはそれだけ多くのお客様から期待されていることに繋がります。お客様にお待たせすることが無いように受注と供給のバランスは常に保たれなければなりません。お客様はできるだけ早く商品が欲しいはずなので、私たちはメーカーとして安定供給ができるような生産体制を整えます。3つ目はサービスの強化になります。類似品が多く出回るようになりました。その対応策として、模造品防止システムを導入しました。これで正規品か類似品かが区別できるようになりました。また下取りサービスの他、ビューティーカウンセラー教育の強化も徹底させてきました。4つ目が旗艦店舗展開の拡充です。国内主要都市に直営店舗をオープンしていきます。そして最後がプロモーションとなります。新製品の発表、雑誌などの紙媒体、デジタル媒体、テレビ、街頭広告などを総合的に活用したブランディングです。この5つの構想は常に改革をしていかなければなりません。終わりがないからです。常に未来に突き進む、1年かかることを3ヶ月でやる、半年かかることを1ヶ月でやる、3日でやることを1日でやる、といった具合に、常に先を見据えてやって行くことが今の時代のスピードに対応して行くには重要だと考えます。これらの5つの構想をこれからも継続して行くことでさらなる発展を進めて行きます。

———— 貴社は以前からブランディングにも力を入れていますね。

金 ブランディングはエステティックサロンをはじめとする既存のお取引先にとっても、それぞれのお客様に対しての物販強化となる戦略として位置付けています。そのために後方支援の一環としてテレビショッピング等を通じて一般消費者の認知向上にも努めてきました。「ARTISTIC & Co.」のブランディングに力を入れていき、積み重ねていくことで、一般の方々に「ARTISTIC & Co.」を認知してもらう事につながると考えてきました。このブランディング戦略を行うことが結果として、お取引先様にとってもプラスのメリットになるのではと思います。8月からは新たなプロモーションにも挑戦しています。動画などの素材はもちろん、デジタル広告などにも今まで以上に取り組んで行きます。これまでにご縁を頂いた方々にどう魅せたいか、何を伝えるか、自分たちだけでは到底できないことも多いですので、色々な分野のプロの方にもご協力いただく必要があります。「美と人の可能性へ」向けて与えられた、恵まれた今を生きながら、常にチャレンジして生きます。

———— 最後に今後の決意をお聞かせください。

金 弊社のグループはこれまで、スタッフ一人一人が経験や知識を積み重ねてきており、スキルアップを図ってきています。個々のレベルはとても高いです。その個々の力を結集させた組織力には自信があります。販売と生産、そしてそれを支える全てのスタッフとともにさらにパワーアップしたARTISTICをお見せしたいと思います。創業当初からお付き合いいただいているお客様のおかげ様をもちまして成長させて頂きました。コロナ禍とはいえ、いずれは収束します。アフターコロナを見据えてできる限りの挑戦をして生きます。弊社には自慢できる組織があります。その組織力を生かしてチャレンジ精神を持ち、これまで以上の飛躍を目指して行きますので期待してください!

 

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