2021年10月04日(月)

地球環境に優しいハラール的、健康美生活 第15話

令和3年8月8日。アパレル業界で画期的な取り組みが実施されました。お笑い芸人であり人気YouTuberでもある、オリエンタルラジオの中田敦彦さん(以下あっちゃん)が、ご自身のYou Tubeチャンネルで、「世界を救うサステナブルブランド始めます!」という動画を公開しました。

その動画の中では、アパレル業界の抱える闇、大手アパレルブランドのビジネスモデル、日本の繊維工場が瀕している危機的状況、そして新たな挑戦として挑むアパレルブランドの説明、今後の展望について語られていました。

たまたまではありますが、このコラムの13号でSDGsやオーガニックコットンを通じてアパレル業界のことについて触れていたこともあり、動画の内容には大変共感しました。と同時に原価率(驚きの65%)や発注方法の説明を聞き、あっちゃんの本気度とリアルに(立ち上げたビジネスを)継続させるためのギリギリの線を攻めているなぁという意気込みを感じることができました。

チャンネル登録400万人を越しているあっちゃんの影響力は凄いですね。動画公開直後から注文が殺到し、当初予定していた数量はあっというまに売り切れになっていました。きっと買いそこねた人も多かったことでしょう。かくいう私も残念ながらその1人です。  

「有名人が告知したらそうなるよ」そんなふうに思われる方もいらっしゃるかもしれません。事実、そういう面は否定できないと思います。それについては、あっちゃん自身も認めています。

私がすごいなと思ったのは、「伝え人」としてのご自身の役割を見事に演じている点です。その上で今アパレル業界が直面している緊急課題に対し、リアルにそしてとても大きな一石を投じたことだと思いました。「良いものを適正価格で買うことの大切さを体験してもらいたい」、「製造責任を明確にして、安心安全なものを手にとってもらいたい」、それを実現するために購入者側には「納期を2ヶ月待ってほしい」。これがあっちゃんが考える持続可能なアパレル業界とは?に対する一つの答えでした。

購入行動を「良いものを今すぐ欲しい」から「信頼できるブランドの製品を2ヶ月待って手に入れる」に変えるだけでアパレル業界は変わるかも。

もし、この購入行動が定着するのなら、これはあらゆる業界に大変革を起こすかもしれないと思いました。

「安さ至上主義」と「大量廃棄」。これはアパレル業界だけの問題ではないですよね。「食」はもちろん、それ以外にも様々な業界でこの問題を抱えていると思います。

今までは、「良いものは高い」でした。なぜなら多くの人が「なぜ良いのか?」、「なぜ高くなるのか?」について理解されていなかったから、市場が狭かったのです。もし、多くの人たちが「なぜ良いのか?」、「なぜこの金額になるのか?」を理解することによって、「良いもの、安心安全なものを手に取るマーケット」が今よりも広がっていくのであれば、結果として高い価格から適正価格(多くの人たちにとって買いやすい価格)に落ち着いてくることになるんだろうと思います。

「買い物は投票だ」あっちゃんは動画の中で語っています。消費者に購入(支持)されなければ、商品は市場から消えて(落選して)いきます。

今回のあっちゃんの取り組み(発表即完売)は、新人が大物支援者のおかげて無事当選したといったところかもしれません。大切なのはこれからです。当選一年目の議員が二期目につながる実績、知名度を手にするために必要なのは間近で見ている支援者の声(評価)です。同じように、今回のプロジェクトを通して実際に手にとった人たちが、「原価率が高いとこういう(素晴らしい)商品がこの価格で手に入るんだ!」、「2ヶ月待ったかいがあった!」という評価を得られるのかどうか?が今後の鍵になっていくのかもしれません。

その推移を見守っていくためにも、今後あっちゃんのアパレルブランドのサイトは逐一チェックしていこうと思います。もちろん追加販売告知を見逃さないためにもですが(笑)