2021年10月04日(月)

本紙ライター 代田多喜子の美容体験記15 〜「空腹」こそ最強のクスリ著者と会う〜

左が著者の青木医師

治療の前にファスティング! がんをきっかけに辿りついた体質改善

 

『「空腹」こそ最強のクスリ』の著者の青木厚医師に、空腹が起こす奇跡についてお話を伺ってきた。青木医師は、糖尿病をはじめとする生活習慣病の専門医でもある。

 

 「16時間空腹の時間を作る」という健康法を説いた『「空腹」こそ最強のクスリ』は、青木先生の実体験から生まれた体質改善法だ。

 もちろん、これまでも「断食」や「ファスティング」は痩身のためのサロンメニューとして、多くのエステサロンで導入されてきた。

 

 本の内容はファスティングの効果に関して、生活習慣病のエキスパートである青木医師からお墨付きを貰ったに等しく、ファスてイングを導入しているサロンにとって大きな追い風となるだろう。

 

 ところで、『「空腹」こそ最強のクスリ』が世に出たきっかけは、青木医師自身が舌がんを患ったことだった。

 

 「40歳の時に舌がんが見つかりまして。その時の心境は(まさか、自分が!?)でした。結局、舌の4分の3を切除しました。それまでは、病気を治す側だったのが、患者になってしまったわけですが、この体験が健康のことを真剣に考えるきっかけとなったのです」と青木医師。

 

 手術は奏功したものの再発は怖い。そこでありとあらゆる文献を読み漁り、食と病の関係に行きついたのだと語る。

 

 「1日3食という習慣は、私たちの生活に深く浸透しています。しかしながら、

 

 1日3回の食事が健康にさまざまなダメージを与えていたのです。ダメージは多々ありますが、まず最初にあげられるのが、内臓が休む暇がないこと。次に空腹の時間がないとオートファジーが働かないことです。

 

 オートファジーとは、細胞のリサイクルシステム。私たちの体は食べたものからタンパク質を作りますが、16時間食べ物が入らないと、オートファジーが起動し、古くなったり壊れたりした細胞からタンパク質を作るのです。

 

 さらに、細胞内の「ミトコンドリア」も、オートファジーによって新しく生まれ変わります。新鮮で元気なミトコンドリアが細胞内にたくさんあればあるほど、細胞の活動に必要なエネルギーが得られ、免疫力も高まり病気のリスクが減る。これこそが、空腹が起こす奇跡なのです。」(青木医師)

 

 

  • ファスティングは最大の予防

 

 

 がんは一度見つかってしまうと、残念ながら完治はない。長い期間、種類によっては一生付き合っていかなければならないのだ。これは、がんに限ったことではなく、糖尿病をはじめ生活習慣病と呼ばれる病のほとんどは、そうだろう。

 

 「治療の前にファスティング」と。そして不幸にも病気が見つかってしまったら、やっぱり「ファスティング」と青木医師は呼びかける。

 

 青木医師はがんサバイバーになったとき、こう考えたそうだ。「がんが見つかる前、風邪ばかりひいていた。以前と同じ生活をしていたら、再発してしまう。だから、生活を変えよう!」。

 

 そこではじめたのが16時間ファスティング。以来、再発の兆候はなく、風邪もひかなくなったという。病気前より、今の方が痩せているが、むしろ健康になったと笑う。

 

 かくいう私もがんサバイバー。再発防止のために今も薬は手放せない。ほんのちょっとした体調の変化にも怯えてしまう。だが、病院では予防のための体質改善法は教えてくれない。

 

 そんな中、青木医師の説く体質改善法は一筋の光明だ。なにしろ「簡単で明快」なのだから。

 

 なにしろ、たった16時間、空腹の時間をつくることでオートファジーを起動させ細胞を健全な状態に戻すだけだ。

 

 朝食を抜く、16時間ファスティングをはじめて約1か月、2キロほど体重が落ち体脂肪も1%落ちた。この至ってシンプルな体質改善法は、ストレスもないので、一生続けられそうな気がする。