2023年01月31日(火)

地球環境に優しいハラール的、健康美生活 第31話

 2022年10月31日~11月2日まで、ドバイで中東最大級の美容・化粧品見本市「Beautyworld Middle East 2022」が開催されました。

 出店数は2021年の60%増で、60か国、1430社と非常に大規模なもので、今後の中東・アフリカにおける美容・パーソナルケア市場は2020年の350億ドルから2025年には583億ドルになるだろうという統計も出ているそうです。

 国によって違いはありますが、これまでの経緯を考えると美容・パーソナルケア市場がこれほど活性化してくるというのは、やはり驚異的であり、中東における価値観の多様化を感じずにはいられません。

 私自身も、アゼルバイジャンでビジネス展開していくにつれて、このエリアのマーケットの拡大には目を見張るものがあると感じています。

 中でも私が着目しているのは、プロテインのマーケットです。プロテイン市場で考えると、2025年には9億2,000万ドルに達すると言われ、美容・パーソナルケア全体の中ではそこまで大きな市場になってきていませんが、その潜在的マーケットはまだまだ伸びしろがあると思っています。

 というのも、今の中東・アフリカ(範囲が大変広くなってしまいますが・・・)では、女性がスポーツジムに通う文化がようやく定着し始めたところだからです。つまり、スポーツの後にプロテインを摂取するという文化も同時に定着している事は現地にいて実感しています。一方で美容のために1食をプロテインに置き換えるなどの利用については、まだまだ未成熟な状態であるということも、現地にいて感じています。

 美容全体の市場の伸びが大きいことは間違いないのであれば、身体を作りこむプロテインだけでなく、美に重点を置くプロテインの市場もこれから大きく成長していくであろうと思っています。

 更に、今は世界的にアクティブ・エイジングが求められている時代と言われています。これは簡単に言うと、「元気に年を重ねるという考え方」と言い換えてもいいかもしれません。日本のように超高齢化社会を迎えてしまった社会と異なり、まだまだこの先を見据える余裕がある国々においては、「高齢者を元気にする」のではなく、「元気なまま高齢者になっていく」政策が求められています。

 となると、健康面で根付いているプロテイン市場に、美容面からのプロテイン市場が加わるだけでなく、全世代を通じて元気に高齢になるためのアイテムとして世界的な流れとしてプロテイン市場が更に活性化していくと言っても過言ではないと感じています。

 勿論、プロテイン市場と言っても様々です。従来の機能性は勿論、味の質もしっかりと求められる時代になってきています。これからは、機能と味の両面からより品質の高いものを求められていくでしょう。となれば、世界を席巻している外国メーカーに対して、後発だとしてもまだまだ日本のメーカーも対抗していけるのでは?と感じています。

 2023年には、日本文化を発信する拠点として、アゼルバイジャンでの展開を見込んでいますが、その一角から、メイドインジャパンの最高のプロテインを提供し、中東におけるアクティブ・エイジングお役に立てたら最高だなと思っています。

 

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