2020年03月31日(火)

2020年 化粧品市場は3兆円規模に

 ここ数年、美容と健康業界での爆発的に飛び抜けたヒット素材はないものの、高いレベルでのロングセラー素材や注目素材は多い。最近のトレンドとしては健康食品、化粧品双方での製品化が可能な素材が注目されている。これはすでに本紙で何度も提唱している「美容と健康の垣根がなくなってきている」表れともいえるのだ。総合マーケティングビジネスの富士経済の調査では中高年層ではアンチエイジング訴求の高機能スキンケア商品、若年層では動画サイトやSNSでの情報拡散などから、仕上がりへの期待感の高い百貨店ブランドのメイクアップ商品が好調で、さらにインバウンド需要により訪日外国人観光客数の増加に比例し市場売上も底上げし、今年2020年の化粧品市場は3兆円超の規模と予測している。素材によってはその性質上、化粧品に対応出来ないものもあるが、化粧品以外での製品であっても美容訴求がコンセプトとして謳われた健康食品素材もあり、原料メーカーも様々なエビデンスを取得し発表している。健康寿命の延伸が唱えられている昨今だが、これからはいかに美しく、健康に、イキイキした長寿を迎えるかの「美健康長寿時代」に突入したといえよう。

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