2020年12月04日(金)

「ビューティーワールドジャパンウエスト」大盛況 コロナ禍でも盛況で美容健康業界の底力を垣間見る

この秋最大の美容業界の展示会「ビューティーワールドジャパンウエスト」(主催/メサゴ・メッセフランクフルト)が、10月19日(月)〜21日(水)にインテックス大阪で開催され、エステティックサロン、理・美容室、ネイルサロン、まつ毛エクステなどの美容関係者が来場し、ブース出展社との商談などで盛況だった。すでに9月に開催された美容健康業界の展示会は、今年が大阪初開催となった「化粧品開発展」と東京ビッグサイトでの「ダイエット&ビューティーフェア」が入場制限を設けての開催となり、前者は3日間で8,314人、後者が3日間で12,805人(主催者発表)と例年に比べ比較にならないほどの来場者数ではあったが、「むしろコロナ禍の中で来場された方は、とても真剣に検討されている方が多く、例年よりも質の高い商談ができた」といった出展社も見られた一方で、両展示会に両方出展した企業の中には、大阪の化粧品開発展はかなり好結果で盛況だったが、東京のダイエット&ビューティーフェアは盛り上がりに欠け、一息だった」という声も見られた。単純に来場者数では東京に軍配が上がるが、大阪初開催ということもあったであろうが、来場者数で劣る大阪開催が盛況に感じた出展社の実感から、土地柄の違いがあるのかもしれない。

 

不安の中でのスタートも予想以上の来場者で盛況

 

会場では消毒液の設置、検温の実施、入出場数の管理に加えマスク着用や大声禁止が呼びかけられ、出展社、来場者をはじめすべての参加者が安心・安全に参加できるように、徹底したコロナウイルス感染防止対策が講じられていた。初日はオープン直後から多くの美容・健康業界に携わる関係者が新たなビジネス創出の機会を求めて集まり活気にあふれていた。出展社も自社製品のアピールのため、感染防止対策に様々な工夫を凝らしていた。出展社からは「コロナ禍で来場者の出足を心配していたが、購買決定権のある来場者が多いようで即決する方も多く、かえって例年より実のある商談が多かった」、また来場者からは「サロンでは直接お客様の身体に触れる商品、サービスを提供することが多いので、待ちに待ったリアル見本市で、出展社と直接コミュニケーションが取れてよかった。会場もコロナ対策が徹底されていたので、安心して商談ができた」、「ようやく客足が戻ってきたので、今後のサロン運営を強化する新メニューを探しに来た。良い製品と出会うことができて導入を決めた」などの喜びの声が多く寄せられたという。

徹底したコロナウイルス感染防止対策のもとでの活発な商談

 今回は「10年先の美と健康をつくる」というコンセプトのもとに、新エリア「からだ+キレイ」が設置された。高齢化する日本で活躍する現役世代を応援する、エイジングに負けない健康なからだ作りをサポートする商材(サプリメントやドリンク、温活、睡眠サポートやオーラルケア、ボディメイクなど)を23社が披露し、コロナ禍で顧客に対するニューノーマルな提案を模索するサロン経営者など多くの来場者の注目を集めていた。また、出展商品・サービスごとのゾーニングは「コスメティック」、「美容機器」、「アイラッシュ」、「ネイル」、「ビジネスサポート」、「店販品」、「ヘア」の7つのゾーンに再編され、人気の高い特別展示エリア「NEXT」には新規出展社によるブランドが展開されていた。これらの会場構成は、コロナ禍で例年にも増して効率的に目的の商品を見つけ出し、商談をしたい来場者に好評を博し、3日間にわたって活発な商談や情報交換が行われていた。

 今回、入場制限は設けていないとはいえ、不安が残る中でのスタートとなったが、3日間トータルで22,236人(主催者発表速報値)と昨年の28,505人と比べれば少ないものの、中国人を中心とした外国人の来場者がほとんどいなかったらことを考慮すれば、ほぼ例年並みとも言えよう。インバウンド需要が期待できない現状だが、むしろ、国内需要を基軸とした原点回帰をするチャンスだとも言え、コロナ禍においてのイベントとしては予想以上だと行っても過言ではないだろう。

 

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