2021年11月26日(金)

アフターコロナを見据えた動きが活発化 『ダイエット&ビューティーフェア2021盛況に終わる』

 9月13日(月)〜15日(水)に秋のイベントの先陣を切って第20回ダイエット&ビューティーフェア2021が東京ビッグサイト青海展示場で開催された。同展示会は美容・健康業界向け専門トレードショーとして歴史のある展示会として定着。緊急事態宣言も延長され行動制限される中での開催だったが、情報収集目的や、普段なかなかお会いできない方との久しぶりの再会なども多くみられ活況だった。

 

●マスクニーズへの対応やステイホームによりトレンドも変化

 

 同展示会は美容・健康業界の秋のイベントとして先陣を切ることからも、この展示会に焦点を合わせて新製品の発表をするケースも多い。昨年から続く自粛生活の影響で美容・健康のトレンドにも変化があった感じだ、コスメではマスクニーズに対応する商品やステイホームでの在宅率上昇によりスキンケア製品も数多く見られた。中でもヒト幹細胞培養液エキスやEGF、フラーレンなどを配合した製品は相変わらず人気度が高い感じだ。さらにマスクニーズの対応として目元などのケアに特化した製品、またCBDやNMN、ケイ素を配合した製品もまだまだ需要がありそうだ。

 

●「フェムテック」関連は今後の注目市場

 

 セルフケア・ホームケア市場も伸びてきており、運動不足による体力低下を解消するためのトレーニングマシンや健康器具など多彩な製品が出展ブースを賑わせていた感じだ。

 

 内面美容(インナービューティ)を訴求する製品も注目度は高い。コラーゲンやビタミン入りの美容ドリンク、青汁、低GIのチョコレートや排尿領域で初の機能性表示を取得したクランベリージュース、卵殻膜を使用したシワ改善や関節痛・腰痛改善効果が期待できるサプリメントなど内側からサポートする製品アイテムも増えてきた感じだ。

 

 生理や妊娠・妊活、更年期などの女性特有の不調や症状の悩みから、働く女性の健康を応援するフェムケア・フェムテック関連製品を取り扱うブースも増えた感じだ。膣ケアのための保湿マッサージオイルやデリケートゾーンをカバーするインナーショーツ、オーガニックナプキン、サプリメント、コスメなどフェムテック関連市場への期待の高さが伺えた。

 

 昨年来から続くコロナ禍だが、ワクチン接種も進み、少しずつ経済も再開し始めた感がある。展示会に出展する企業も、また来場する業界関係者も既にアウターコロナを見据えた動きをしていることが示された展示会だった。

TOPに戻る