2019年07月08日(月)

ヘアケア・ヘアメイク市場規模は5.500億円超  インバウンド需要や高い美意識志向が業界を牽引

(グラフ提供/富士経済)※グラフの1番下の部分はヘアカラー、ヘアトリートメント以外の5商材合計。
※グラフの1番下の部分はメンズフェイスケア以外の5商材合計。

 総合マーケティングビジネスの(株)富士経済は2018年1月からヘアケア・ヘアメイク・メイクアップなどの市場調査を実施、結果概要を公表した。ヘアケア・ヘアメイクについての調査対象商材は①シャンプー、②リンス・コンディショナー、③ヘアトリートメント、④女性用スカルプケア、⑤ヘアスタイリング剤、⑥ヘアカラー、⑦パーマネントウェーブ剤の7商材としその結果概要をグラフ1に示す。

 2017年は業務用のヘアカラーが欧米人風の高彩度な髪色が演出できる黒髪用ヘアカラーのヒットの他、その前後で使用する処理剤やメニュートリートメントの需要が増加。一方、家庭用はヘアカラー需要が業務用にシフトしたことで縮小したことに加え、若年層においてはナチュラルなヘアスタイルがトレンドとなったことにより、パーマネントウェーブ剤やヘアスタイリング剤の需要が低迷したことがマイナス要因になったようだ。

  2018年は家庭用においてノンシリコンシャンプーやインバストリートメントを基本ステップとしたパーソナルケア色の強いヘアケアブランドの投入企業が増えた事やヘアカラーの色褪せを防ぐ商品や天然由来のメラニン色素による白髪カバーを訴求した商品などの普及で市場拡大傾向が見られる。

 

ヘアカラー市場規模は1.400億円

 

 ヘアカラー市場はシニア人口の増加と美意識の高まりにより白髪染めニーズが拡大。それに合わせて白髪用ヘアカラートリートメントが市場を牽引。ヘアサロンのカラー施術の低価格化によりユーザーの利用機会が増加したのも好調要因として考えられる。

 

ヘアトリートメント市場規模は1.240億円

 

 ヘアトリートメント市場はパーソナルケア色の強い新ブランドの投入を強化している企業の増加や、ヘアアイロンやコテを使用した髪の保護やダメージ修復効果を訴求したアウトバストリートメントの需要が増えていること、さらに業務用においてヘアカラー施術の増加を背景に、前後処理やカラーの継続使用によるダメージの蓄積をケアするメニュートリートメントの需要が増加していることも加わり市場は拡大傾向だ。

 

ジリジリと拡大するメンズコスメティックス市場

 

 メンズコスメティックスも拡大している。調査対象商材は①メンズシャンプー・リンス、②メンズスタイリング剤、③メンズスカルプケア、④シェービング料、⑤メンズフェイスケア、⑥メンズボディケアの6商材とし、その結果概要がグラフ2だ。男性全般にケア意識が高まっている傾向にあり、市場は拡大中だ。特に各企業による正しい洗顔やスキンケアに関するプロモーションが男性に認知されつつあり、フェイスケアに関する商材が市場の底上げをしているようだ。

 

急拡大するメイクアップ市場規模は6.000億円を突破!

 

メイクアップについてはベースメイクとポイントメイクにわけて調査している。メイクアップでは①メイクアップベース、②ファンデーション、③フェイスパウダーの3商材をベースメイクの調査対象とし、④アイシャドウ、⑤アイライナー、⑥アイブロウ、⑦マスカラ、⑧チークカラー、⑨リップカラー、⑩ネイルカラー・ネイルケアの7商材をポイントメイクとして調査対象としている。

 メイクアップ市場は2015年以降上昇傾向を示しており、特に2016年以降は急拡大の勢いだ。その最大の要因は景況感が上向きなことに加え、SNSの普及により、写真を撮る機会が増えたことでメイクアップに関する関心そのものが高まってきていることで国内需要が活性化している背景がある。さらに訪日外国人の増加でインバウンド需要が増えているのも要因だ。来年は東京オリンピックもあり訪日観光客も急増することが予想される。また2025年には大阪万博も開催され、東京オリンピックの訪日観光客のリピーターなどによるインバウンド需要も見込まれ、見通しとしても期待のもてる市場と言えそうだ。

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