2020年08月04日(火)

底堅い健康美容業界 不況に強い業界へと大きく前進へ『 原料素材供給メーカーは大崩れ見られず』

 業界も後半戦に入った。前半は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、日本経済全体で大きな打撃を受けたが、健康美容業界はどの程度の打撃を受けたのか。川上に当たる健康食品や化粧品等の素材原料供給メーカーは軒並み大きな影響は無いようだ。理由として、「原料の場合、昨年から今年最初(新型コロナウイルス自粛以前)にかけて供給したものが流通に流れているケースが多く、新型コロナウイルスによる自粛期間においては、供給サイクルの関係で大きく減少することはなかった」(原料素材メーカー)という素材供給メーカーの販売特性が要因の一つとしてあげられる。とは言うものの、春の展示会中止による新規獲得ができなかったことや、自粛期間中の営業活動が不完全燃焼に終わったことから、その影響が今後もたらす事も十分に考えられ余談は許さない状況だ。「9月以降の展示会は現段階では開催予定で出展を予定しているが、ここ最近の東京を中心とした首都圏エリアの感染者数の増加傾向を考えると展示会の中止も視野に入れなければならない。仮に予定通りに開催されたとしても来場者がかなり少ないことも予想されるため、果たして高いコストをかけて出展する必要があるのか? といった出展見送りも視野に入れている。年内の展示会やイベントが全て中止になる事も想定すると、今後の見通しは不透明」(某メーカー)などの声も多く不安材料は否めない。

 健康美容業界でも販売チャネルによっては新型コロナウイルスの影響の有無はそれぞれだ。インバウンド需要が大きく後退してしまい売上が激減した企業も多い。ただ、どのチャネルも化粧品や美容機器なら美容、健康食品や健康器具なら健康など我々の生活の中の必需品として密接に繋がっている。『人間が持つ美と健康への願望』は計り知れない永遠のテーマで、このことは裏を返せば健康美容業界の大きな強みといえ、むしろ不況に強い業界として今後も大きく力をつけていく可能性に秘めていると言えよう。

 

 

 

 

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