2021年01月26日(火)

オゾン水ミストによる新型コロナウイルスの不活化を実証 〜フジ医療器〜

シャーレーでの試験の様子/色のない斑点部分新型コロナウイルスの細胞に感染した箇所

 美と健康の総合メーカー、フジ医療器(本社大阪府大阪市)は、公立大学法人奈良県立医科大学(MBT研究所、微生物感染症学講座 矢野寿一教授、中野竜一准教授)及び一般社団法人MBTコンソーシアム(細井裕司理事長)協力のもと、電気分解法により生成したオゾン水ミストが新型コロナウイルスの不活化(感染力を失わせること)に効果があることを確認した。

試験は新型コロナウイルス液をシャーレーに塗抹し、オゾン水ミストを2回噴霧して、15秒、60秒、3分の反応後、チオ硫酸ナトリウム混合回収液で反応を停止後、ウイルス感染価をプラーク法で測定した。(各工程2 回ずつ実施)

その結果、初期値1.69×106 PFU/ml から、15秒後に1.15×104 PFU/ml(減少率 99.10%)60秒後に1.75×103 PFU/ml(減少率 99.84%)3分後には 1.25×102 PFU/ml(減少率 99.99%以上)と検出限界以下まで感染価が減少、不活化した。減少率は対数減少値より次の通り算出した。(小数点第3位四捨五入)

減少率=(1-1/10 対数減少値)×100

 

 本試験は、製品の使用方法に沿った試験条件で行っており、本試験液による拭き取り清掃を行うことで、物質の表面についた新型コロナウイルスによる接触感染防止に有効である可能性が考えられた。

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