2021年12月28日(火)

洗顔料や整肌料が新規需要を取り込みメンズコスメティックス市場は拡大傾向

 総合マーケティングビジネスの富士経済(東京都中央区、清口正夫社長) は昨今、高まりつつある男性の美容意識を背景に、メンズ整肌料やメンズ洗顔料で新規参入の増加で注目されるメンズコスメティックスや、ヘアケア・ヘアメイクの国内市場を調査し、その結果概要を発表した。

 

外出機会の増加で回復傾向の兆しが見られるメンズコスメティックス市場

 

メンズコスメティックス市場は、通信販売を中心にメンズコスメブランドの投入が進んだほか、ビジネスパーソンの身だしなみ意識の向上から、洗顔料や整肌料などのフェイスケアが伸びたことで市場が拡大してきた。

2020年は美容意識の高いユーザーや肌荒れ、薄毛などの悩みを持つユーザーによるリピート需要が市場を支えたようだ。また、整肌料を中心に新ブランドや新商品の投入がみられたほか、在宅時間増加でテレビCMWEB広告に触れる機会が増加したことにより、積極的に広告を投下した通販・セルフブランドが伸長した。しかし一方で、外出頻度の低下により、構成比の高いメンズスタイリング剤の需要は落ち込み、さらにはマスクの着用に伴い、髭を剃る頻度が減少し、メンズシェービング料が縮小したことで、市場は前年比0.3%減の1,506億円となった。

2021年は前年と比べて外出が増えている傾向が見られ、メンズスタイリング剤の回復傾向の兆しが見られた。また、洗顔料や整肌料の新規需要の取り込み、通信販売メーカーの台頭によるメンズシャンプー・リンスの伸長が予想され、市場は前年比4.3%増の1,571億円(見込)まで回復して来た様相だ。

2020年 1,506億円       2019年比  99.7

2021年(見込) 1,571億円   2020年比 104.3

 

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