2022年05月09日(月)

エイジングケア素材の定番「プラセンタ」

今やエイジングケアの素材として定着したプラセンタ。美容、健康の両面から訴求できることや、一般消費者への認知度もあること、さらには医療分野でも活用されていることなどから市場は活況だ。2000年初頭に起ったBSE問題を契機に豚由来プラセンタが市場を牽引していき、プラセンタ業界の基盤を盤石にしていったが、2006年頃に国産サラブレッド馬由来プラセンタが登場しプラセンタ業界に一石を投じた。

プラセンタ製品は化粧品、健康食品、ドリンクタイプなど様々な形態の製品が流通されているが多くは豚由来のシェアが多い。馬由来の製品もシェアは拡大傾向だが、海外産のものが多い。それはやはり、一般消費者への販売価格を考慮した場合、国内産サラブレッドでは採算面で折り合わないという一面もある。逆に国内産サラブレッドを謳った製品が通常より低価格であった場合、配合量が少なめだったりするケースがある。配合量が少ないとエビデンスを訴求するための効果配合量に満たない場合が多いため注意が必要だ。

プラセンタは医療現場でも治療や予防の一環で有用されており、「女性だけでなく最近は男性の患者さんもプラセンタ注射やサプリメントを利用しています」(都内のクリニック院長)ということからも治療・健康維持・予防といった内面的な美容と健康の他、化粧品素材として外面的な美容へのアプローチができる素材という大きな特性を持つことからも、政府の政策の一つとして掲げられている「健康寿命の延伸」を実現させる素材として期待がかかる。

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