2023年01月12日(木)

健康美容業界に一石を投じたフェムテック市場 政府の女性活躍躍進の後押しもあり2025年に1兆円超え規模に拡大か

 最近の健康・美容のトレンドといえばフェムテックで、その市場も拡大傾向にある。フェムテックは、Female(女性)と Technology(技術)を合わせた造語で、生理や更年期など女性特有の悩みを先進的な技術で解決することを指す。海外ではすでにフェムテックは市場が形成されつつあり、2025年には5兆3000億円規模への拡大が予測されているものの、日本ではまだ馴染みが薄かった。しかし女性の社会進出が進む中、女性特有の健康問題で女性の社会進出が停滞する事案もあることは否定できない。そういった背景を見据え、2020年10月に『フェムテック振興議員連盟』(会長・野田聖子衆議院議員)が発足され、2021年3月に政府に対しての提言案を提出。提言案では「女性特有の健康課題にかかる医療費支出と生産性損失の合計は6兆3700億円に上る一方、フェムテックの潜在的市場規模は2025年までに約1兆4000億円に達しうるとの試算もある」と指摘もしておりフェムテック振興に向けた動きが活発化した背景がある。

 日本においては、女性の社会進出や晩婚化を背景に、女性の健康に関連する事柄がタブー視される状況や、女性にとって快くない状態を変え、QOLの向上をサポートする製品・サービスがベンチャーを中心に展開されてきた。2021年に入り、日本でも大手企業の参入や、政府の女性活躍推進の後押し、SDGsへの関心の高まりなどを背景に・・・・・・

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