2014.09.16(火)

Health&Beauty『素顔』~第1回~

第1回
スノーデン株式会社

明壁義蔵社長

 

すべてを懸けた「プラセンタ人生」

 

「プラセンタ」に魅せられて、まさに人生を懸けてその開発に取り組んできた明壁義蔵社長。 「古希」を過ぎてもなお、現役として力強く走り続ける原動力は、「この素晴らしい素材を多くの人のために役立てたい──」 ただそれだけの思いに突き動かされてのことだという。「医薬品」「健康食品」「化粧品」と各分野に高品質な原料を提供する リーディングカンパニー「スノーデン」を率いる明壁社長にお話を伺う。

恩人の言葉を胸に──挑戦はまだまだ続きます

 

──「プラセンタ」のリーディングカンパニーとして業界を牽引してきた明壁社長ですが、まずはプラセンタとの出会いから教えてください。

 

明壁 大学で薬学を専攻した後、製薬会社に入社して「新薬開発」に取り組んでいました。 そのときに出会ったのが私の大恩人である乾達先生と、そのお父上であられる乾蕃先生。現在、当社の理事を務めていただいている乾達先生はその当時、 市立総合病院に勤務されていたのですが、私の勤める製薬会社に「プラセンタ」に関する講演をしに、お見えになったのです。私も新薬開発に没頭する中で 「プラセンタ(胎盤)」という大きな可能性を秘めた素材と出会い、強く魅かれていた時期でしたから、今思えば、乾先生との出会いは運命的なものを 感じずにはいられません。そして、お父上の乾蕃先生と引き合わせていただいたことが私の人生の命題を決定づけたのです。

 

──明壁社長が製品開発部長として活躍されていたころですね。

 

明壁 はい。ですから今から約40年前のことですね。その乾蕃先生は、大いなる人格者でした。 先生はあの当時、臍帯・胎盤を活用した組織療法の第一人者であり、多くの患者さんがその噂を聞きつけて静岡県清水市の「乾綜合治療処」を訪れていたのです。 乾蕃先生はその時代からすでに治療は「患者本位」であることを常に心がけておられましたし、私が特に驚いたのが西洋医学を専攻されている先生が、 東洋医学にも深く精通されていて、それをバランスよく用いられていたことです。そして何より先生の「無所有奉仕」ともいえる考え方や生き方を目の当たりにして、 思わず合掌したくなるような思いでお会いしていました。そんな先生からある日こういわれたのです。 『明壁さん、これを研究してもっと多くの人に行き渡るようにできないだろうか──』と。 それが『プラセンタに自分の人生のすべてを懸けよう!』と思うに至った運命の言葉でした。

 

──それが「スノーデン」が生まれるきっかけとなるのですね。

 

明壁 そうです。当時はまだ天然成分に対する厚労省(当時は厚生省)の規制が強く、そのまま会社でプラセンタの製品開発を継続することが難しくなっていたのです。 『それならば!』という意気込みで、製薬会社を飛び出してこの「スノーデン」を起したのです。

──すでに取締役開発部長として活躍されていたのに一大決心といえますね。

明壁 それでも、最高の気分でした。乾先生のお力になれることも然ることながら、無限の可能性を秘めたこの「プラセンタ」の研究が続けられることへの 喜びは計り知れませんでしたよ。ただ、資金繰りには苦労しました。何しろ経営は初めてのことでしたからね。お金を回収しにいったときに領収証も なにも持たずにいって、取引先に苦笑されたこともありましたよ(笑)。

 

──業界をリードするお立場の中でご苦労された点はありますか。

 

明壁 2000年代前半に起きた「狂牛病」発生のときに、やはり風評の被害を受けたことで売り上げも半減するという状況もあり、 業界では危機的な空気感が漂っていましたが、豚プラセンタへの切り換えや、迅速な対応、また回収費用をこちらで負担するなど取引先にもできうる限りの 誠意を尽くしたことで、得意先から信用・信頼を得ることができました。この時も恩人・乾蕃先生の教えが生きていたのだと思います。

 

──プラセンタにかける熱い思いをずっと持ち続けてこられたのはなぜなのでしょうか。

 

明壁 当時のあの感動は未だに冷めていません。それどころか、今なお、プラセンタという素材の魅力に日々引きつけられています。 それは医薬品としても用いられているこの素材のもつ「証明された実力」も然り、さらに潜在的な力がまだまだあると信じているからです。 これほど顕著に体感できる素材はめったにありません。それを解明するにはまだまだ時間が必要です。だから私はまだまだ現役で走り続けたいのです。 プラセンタの素晴らしさはまだ100分の1も知られていないと考えていますから。だから私の命題はまだこれからなのです。

 

 

【企業データ】

■スノーデン株式会社
■〒101-0032 東京都千代田区岩本町3丁目7-16 井門岩本町第2ビル
TEL.03-3866-2828 FAX.03-3864-4916
http://www.snowden.co.jp/

内容は取材当時のものです。【2014年09月16日号より】
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