2014.12.02(火)

ふかせひろしのキトサン徒然草~その8~

キチンオリゴ糖、キトサンオリゴ糖
経口投与での抗腫瘍効果をマウスで確認

 

前回、キチン・キトサンの抗腫瘍効果の研究成果の歴史のなかで、第28回キチン・キトサンシンポジウムで発表された鳥取大学の研究グループによるキチンオリゴ糖(NACOS)、キトサンオリゴ糖(COS)の抗腫瘍効果について担癌マウスモデルを用いた検討を紹介した。

今回は、その研究成果をさらに詳しく紹介する。同研究の表題は『マウス結腸癌細胞colone-26を移植したマウスモデルに経口投与したキチンオリゴ糖、キトサンオリゴ糖の抗腫瘍効果』。

実験に用いたマウスはBALB/cマウス(4週齢、雌)とMyd-88ノックアウトマウス。投与したNACOSは1〜7量体、COSは2〜8量体。マウスをNACOSおよびCOS1、2、4%(粉末飼料に添加)の6群とコントロール1群(通常粉末飼料)の計7群。

各飼料を28日間与え、28日目にマウス結腸がん細胞colon-26をマウス背部の皮下に移植した。さらに各飼料を14日間給飼して、腫瘍の体積の測定、腫瘍組織はHE染色、TUNEL染色をして組織病理学的な観察をした。血清IL–12、INF–γ、TNF–α濃度をELISA法で定量化したとしている。

Myd-88ノックアウトマウスの実験では、コントロール群(Myd–88)、NACOS4%( Myd–88)群、COS4%(Myd–88)群に分け、飼料投与、腫瘍細胞移植、観察期間など前述と同じ方法で行なった。

同研究グループは、その結果を以下のように報告している。

腫瘍の体積はNACOS2%、NACOS4%、COS4%群でコントロール群と比べて有意に減少していた(P< 0・01)。COS2%群も腫瘍体積はコントロール群と比較して有意に減少していたと報告している(P< 0・05)。

 

【つづく】

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