2018.02.15(木)

予防医学と呼ばれる〝アーユルヴェーダ〟

今回はアーユルヴェーダと西洋医学、東洋医学の病気に対する見解についてお伝えします。
つい先日、WHO、世界保健機構で鍼灸が予防医学と認められたニュースが報じられました。
日本では西洋医学(現代医学)が最もポピュラーな医療として認識されていますが、
鍼灸も国家資格を必要とする立派な医学です。
東洋医学に分類される鍼灸ですが、西洋医学の治療と共に、鍼灸を用いる治療も日本ではよく利用されています。
そんな医学として確立されている鍼灸よりもずっと以前に、予防医学として認められていたのがアーユルヴェーダなのですが、
日本では逆転現象が起きているのが現実です。
アーユルヴェーダは以前にもこのコラムでお伝えしたように、スパメニューや、リラクゼーションメニューのように思われがちですが、
それはほんの一部で、インドやスリランカでは、厚生省のように、アーユルヴェーダ省があり、アーユルヴェーダの医師の認可や国民の健康を国として守っています。
そのため、アーユルヴェーダの医者はしっかりと患者を診断し治療にあたります。ここで、病気と健康について、各医学の見解をご紹介しましょう。
例えば、西洋医学では「健康」と「病気」と2つに分けて、「病気」に着目します。
病気になれば対処法として治療を行います。東洋医学では、「健康」「未病」「病気」と3つに分けたうえで、
健康から未病、病気とそれぞれに着目し、病気になる前の未病の状態から、健康体までも同じラインで考え、健康維持、病気になる前の未病も、
健康へともどす方法なども含めて治療するために、予防医学とも言われています。
アーユルヴェーダでは7つの状態に分けて考えます。
「健康」と未病を「蓄積」「増悪」「拡散」「前駆症状」の4つ、病気を「発症」「慢性化」の2つに分けて、
東洋医学と同様に、病気だけでなく、健康の状態から未病の状態、病気までも細かく分けて考え、その時々に応じた治療を行っていきます。
このように、病気に対する見解をみてみると、スパメニューなどの枠を超え、医学としてのアーユルヴェーダを感じて頂けるでしょう。
まだまだ奥の深いアーユルヴェーダを、予防医学として活用し、これからも一緒にアーユルヴェーダライフを楽しんでいきましょう。

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