2018.12.20(木)

「アーユルヴェーダ」の歴史

今回はアーユルヴェーダの歴史について触れてみましょう。
5千年の歴史があると伝えられていますが、本当に5 千年前から存在したのでしょうか!
5千年以上前から存在した説、3千5百年ほど前から存在した説など、様々ですが、
ここで大切なのは、古さを競うのではなく、現代まで受け継がれていることが大切なのです。
もし、不必要なものであれば、歴史のなかで淘汰されて消えてしまったでしょう。
インドやスリランカではアーユルヴェーダ省があり、日本の厚生労働省のように、政府の機関としてとても重要視されています。
では、古くから伝わっているのではと考えられている理由をご紹介しましょう。
アーユルヴェーダの一つとされているヨガのポーズをした遺跡物がインドとパキスタンにまたがるハラッパーの遺跡から紀元前3千年に出土しました。
他にも紀元前3千年以上も前から遺跡で、アーユルヴェーダに関するものが見つかっています。
5千年以上の歴史があると言われるのはそういったことからでしょう。
以前に、アーユルヴェーダは世界最古の伝統医学と紹介しました。
世界3大伝統医学の一つが、インド大陸で誕生したアーユルヴェーダ、そして、アジア大陸のイスラム文化圏で誕生したユナニ医学(ギリシャ・
アラビア医学)と、中国を中心とする東アジアで誕生した中医学が伝統医学の起源とされています。
それぞれ誕生した医学は影響しあって、現代の医学へと続いています。さらに、アーユルヴェーダよりもさらに、
歴史ある医学としてシッダ医学があります。シッダ医学は南インドのタミル地域で誕生しました。
その起源は1万2千年前~6千年前とされていて、シッダ医学の影響を大きく受けて誕生したのがアーユルヴェーダとされています。
その後、アーユルヴェーダはタイ医学にも影響します。インドネシアではジャムウという自然療法にも影響します。
またユナニ医学は古代ギリシャ医学から誕生したとも言われています。その後、ユナニ医学はペルシャ医学、チベット医学、西洋医学へと影響していきます。
中医学は韓医学や、日本で発展した漢方医学へも影響しています。このように、様々な医学のルーツはありますが、
世界3 大伝統医学として、アーユルヴェーダ、ユナニ医学、中医学があげられ、それぞれの医学と関連しあって、現代まで受け継がれています。
これからも一緒にアーユルヴェーダライフを楽しんでいきましょう。

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