インドやスリランカではアーユルヴェーダ―省があり、医療として様々な治療を行います。
その中でも「パンチャ・カルマ」という素晴らしい浄化療法があり、その準備として「アーマ・パーチャナ」があることをお伝えしました。
「アーマ・パーチャナ」はできそうだけど、さすがに「パンチャ・カルマ」は家庭ではできないと思われるのではないでしょうか?
もちろん、できる限り、アーユルヴェーダDr の指示のもと、「パンチャ・カルマ」が行えるととても安心です。
入院施設のある所で、身体の観察をしてもらいながら、行えると色々な変化に対応して頂けるうえ、身体に合ったハーブも処方してくれるでしょう。
ですが、なかなか海外に長期で入院するのも難しいのが現実です。
そこで、家庭でできる簡単な「パンチャ・カルマ」をお伝えしましょう。
★ヴィレーチャナ ギーを毎日、量を増やしながら飲みます。
1日目30ml、2日目60ml、3日目90mlと体にギーをいきわたらせていきます。
身体にギーがいきわたると、皮膚や便も油分が増えます。
このように、身体に油分をいきわたらせることを、スネーハパーナ(油剤飲用法)と言います。
★ネトラ・バスティー(ネトラ・タルパナ) 目にギーを入れます。
眼病予防、眼精疲労にも効果的です。
★浣腸、ひまし油を飲むなどの、胃腸の浄化。
★アビヤンガ 足やお腹、手など、できるところをオイルマッサージします。
ヴァータやピッタの方にお勧めです。
★ガルシャナ 渇いたタオルや軍手で体をこするように、皮膚刺激をあたえていきます。
カパにお勧めです。
★口腔ケア、( ガンドゥーシャ・カヴァラ)ガンドゥーシャは口の中にスプーン1 杯のゴマ油を含み、しばらくじっとして、自然と口の中に唾液がたまってくるのを待ちます。
カヴァラはそのまま口の中にためているゴマ油でうがいをします。
ゴマ油はキュアリングしてご使用下さい。
塩水やターメリックを入れた水でうがいをするのも効果的です。
★鼻洗浄、塩水で鼻うがいをするのも、鼻の浄化になり、
鼻炎やアレルギーを鎮静してくれます。
このように、自分でできることもありますので、ご自身の体調と相談しながらやってみましょう。
また、アビヤンガなどのオイルマッサージはスパやサロンでも受けることができます。
ご自身の健康管理の為にも受けてみるのも良いでしょう。
「アーマ・パーチャナ」で「パンチャ・カルマ」の下準備ができれば、年に3回ほど、(季節の変わり目)などに浄化療法を行ってみましょう。
これからも一緒にアーユルヴェーダライフを楽しんでいきましょう。