2020.06.30(火)

アーユルヴェーダの未病ケア

 昨今、新型コロナウイルスによる健康被害が非常に深刻化しています。
 世界中で新型コロナウイルスに対して厳重な体制で臨んでいますが、日本も緊急事態宣言等で、自粛し、ウイルスの蔓延を防ぐ努力をしてきました。


 その流れを、復習になりますが、アーユルヴェーダの病気の成り立ちに照らし合わせて考えて頂くと、よくご理解いただけると思います。
 アーユルヴェーダでは病気の成り立ちの考え方が西洋医学や東洋医学とは違います。
 西洋医学では【健康⇒病気】の二者択一です。東洋医学では【健康⇒未病⇒已病(いびょう)】の3種類に分かれ、病気の手前の「未病」があり、この段階のケアが大切だと考えています。


 アーユルヴェーダではさらに分かれます。【健康⇒蓄積⇒増悪⇒播種⇒極在化⇒発症⇒慢性化】の7種類に細分化されます。
 蓄積~極在化までが東洋医学の未病にあたり、発症からが病気と考えます。

今回の新型コロナに当てはめると、ウイルスが体に入ってきた段階が「蓄積」となり、ウイルスが体内で増える段階が「増悪」、そして、体内のあちこちに広がる段階が「播種」、そして、症状が出やすい肺や味覚、嗅覚などに影響が出始める段階が「極在化」そして、病気としての症状が出た段階で「発症」。

 この「発症」の段階は病気ですから、ここまでに治したいところです。特に慢性化は避けたいですね。
免疫力を高めて発症させないようにしましょう!


 そしてアーユルヴェーダは未病ケアを大切に考えます。「蓄積」=感染をまず避けることが最も重要です。
 そのためにも、ウイルスを蔓延させない行動、自粛がいかに大切か、が分かります。
 自粛が続くとストレスも溜まると思います。ですが、「感染」=蓄積からどんどん増悪、播種と進むにつれて、手当も困難になっていきます。
 今は自分の身を守ること、それが大切な方の命も守ることになります。

 

アーユルヴェーダの思想の中に、人は繋がっているというのもがあり、まさしく、自分の予防が人を守ることになると理解できます。アーユルヴェーダの病気の成り立ちは非常に奥が深いですね。

 


 これからも、自分も人も思いやる、アーユルヴェーダライフを楽しんでいきましょう。

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