2020.09.24(木)

地球環境に優しいハラール的、健康美生活 第3話

近江牛、松阪牛と並び、日本三大和牛と言われている神戸牛。先日ニュースでハラール認証を取得した神戸牛が取り上げられているのを拝見しました。

海外では、「神戸は知らないけれど、KOBE-BEEFは知っている」と言われるくらいに世界的にも知名度が高い神戸牛。それだけに注目度も高いということなのでしょう。

 

 価格も従来の神戸牛と比べると2~5割ほど高くなっていると言われています。それ自体は、餌から物流までのあらゆる工程を見直しているのですから割高になってしまうのは致し方無いと思います。とはいえ、ブランド牛の最高峰である神戸牛の更に割高なハラール牛となると、一般的には高嶺の花といえるかもしれません。

 

 こうしてみると、「ハラールって安心安全なのは良いけれど、高いのかしら?」、「ちょっと自分たちにはハードルが高いかな?」と感じてしまう人もいるかも知れませんね。でも心配はご無用です。国内でもハラール認証取得のオーストラリアビーフ等がリーズナブルに購入できるからです。こういうのって意外と知られていないんですよね・・・

 

 「国内産は安心だけど外国産はちょっと心配」

 

具体的な事例や個別案件に対してではなく、ただ漠然とこんなふうに感じている人は意外と多いのではないでしょうか?

 

たしかに、先程の神戸牛の生産者の皆さんだけでなく、国内で酪農等に携わっている人達の並々ならぬ努力や探究心に支えられて、和牛は世界に誇れる「最高級の肉」として評価されていると思います。折に触れて、テレビ報道などで奮闘されている人達の姿を見ると、それに比べると外国産は・・・という印象を持ってしまうのも、ある意味仕方のないことかもしれません。

 

「ハラール認証を取得するのは大変」

 

同様に、漠然とでもこのような印象を持っている人も、また多いのではないでしょうか?「いろんな制約や基準が厳しそう」、「よくわからないけれど大変そう」、「ハラール認証取得がニュースになるのだからきっと大変なんだろうな」etc 皆さんの中にも、こんな風に感じている人は少なからずいると思います。

 

ハラール認証は、イスラム教に携わる人達にとって、安心であり安全でなければなりません。そしてイスラム教以外の人達が口にしても良いものである以上、世界中の人達にとって安心・安全なものでなければならないと言っても過言ではありません。そして、それらの認証を取得するには、日本とか外国という枠組ではなく、「健康的・清潔・安全・高品質・高栄養価」かどうか?について、餌から出荷に至るまで精査されているのです。たとえどこの国のものであろうとも、世界共通の基準によって、別け隔てなく判断されているのです。

 

「国内産に比べて外国産は、不安。だけどハラール認証を取得しているなら安心♪」

 

 皆さんの中にある、イメージがこんな風に紐解いていくと腑に落ちるのではないでしょうか?先程申し上げた、オーストラリアでは国を挙げてハラール認証取得に取り組んでいます。出荷する牛の87%がハラール認証を取得しているとも言われています。ただこれまでは、その多くはイスラム圏に向けた出荷がメインで、ハラール認証を取得していないものが、イスラム圏以外の国に向けて出荷されていたそうです。

 しかし、日本国内において、ハラールへの理解と食の安心安全に対する関心がもっともっと高まっていけば、ハラール認証を取得した輸入牛の比率がより高まり、更に身近によりリーズナブルに楽しめるようになっていくのだと思います。

 

 とはいえ、やはり気になるのはハラール認証取得の神戸牛。高嶺の花とは言いつつも、せめて一度は食べてみたいものですね(笑)

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