2020.09.28(月)

アシュターンガ・フリダヤム

前回は「アーチャーラ・ラサーヤナ」という10 個の指針についてお伝えしました。心と身体の健康のためのありがたい指針でした。


 他にもアーユルヴェーダの古典書には具体的なアドバイスが沢山詰まっています。
 アーユルヴェーダの古典書には有名な「チャラカ・サンヒター(主に内科的な内容が記されている)」や「スシュルタ・サンヒター(主に外科的な内容)」、また「アシュターンガ・フリダヤム(総合的なもの)」があります。

 今回は「アシュターンガ・フリダヤム」から秋の過ごし方をお伝えします。


 秋はまだ夏の疲れが身体に残っている場合もあり、ゆっくり過ごしていきましょう。

例えば、食事もお腹が減ってから、苦味、甘味、渋味、の味覚の物で、消化の軽いものがお勧めです。

イネ科や小豆、ウリ科のものが良いとされ、例えば、小豆やウリ科(かぼちゃなど)を入れておかゆを作るのも良いでしょう。
 また、ハチミツを取るのも良いとされています。熱帯乾燥地帯の動物肉も取ると良いとされていますが、日本では難しいかもしれません。
 逆に避けた方が良いとされているのが、霧が身体にかかることや、アルカリ性の食物(例えば梅干しなど)は控えた方がよいようです。


また、お腹いっぱいに食べないこと、これは1 年を通しても言えることでしょう。他にも、ヨーグルトや油、ラードなど、強いお酒やお昼寝もお勧めではありません。
 東から拭く風も避けるように書かれています。


 秋の夜にはビャクダンなどの香りに癒されながら、クスノキ科の花輪や真珠の首飾りをつけ、真っ白い絹の服を着て、テラスで月を眺めるように勧められています。なんともロマンティックですね。


 このように、古典書には季節の過ごし方や生活法が情緒豊かに描かれています。

過去からの知恵を大切にしながら、私たちの現代の生活に楽しく取り入れていけると良いですね。(引用アシュターンガ・フリダヤム印度医学八科精髄集)

 


 これからも、アーユルヴェーダライフを楽しんでいきましょう。

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