2021.01.30(土)

日々の小さな努力

前回、チャラカ・サンヒターから、治療の4 本柱について解説いたしました。


アーユルヴェーダでは、現代にも通用する治療の考え方があり、

日本のアーユルヴェーダのイメージは、スパなどのマッサージといったところですが、実際には随分と違っています。

アーユル(実際の発音はアーユス)=生命、ヴェーダ=科学・方法・心理・哲学といった意味から、生命哲学として、よりよく生きていくためのあらゆる方法が説かれています。


コロナ禍の中で、アーユルヴェーダはかなり為になることを教えてくれます。


まず、病気になってからの治療ではなく、病気にならないための過ごし方が大切と解いています。

そのために、日々の自身の身体の観察が大切です。


以前にも、病気の成り立ちや、健康になるための方法などをお伝えしてきましたが、消化力の力「アグニ」が弱まると病気にかかりやすくなります。
「アグニ」を強くするには、胃の中に3 分の1が水分、3 分の1が固形物、3分の1が空気になるように食事すると良いと言われています。

これはどのドーシャのタイプにも共通して言えることです。日本でも昔から、「腹八分は医者いらず」と言っていましたが、まさにその通りですね。


また、スロータス(シュロータス)の詰まりが病気を誘引すると考えます。
スロータスは管のことですが、血管、気管、消化器官、リンパ管などの管を指します。

 

朝起きた時や寝る前に、軽く手足のマッサージをして、血流をよくすることで、詰まりを軽減することができます。

ヴァータやピッタの方は、少しオイルを付けてマッサージすると良いでしょう。

特にヴァータは乾燥しやすいので、保湿対策にもなります。

カパタイプはオイルよりも軍手などをはめて、乾布摩擦のようにこすると良いでしょう。

これらが、日々のルーティーンになると良いですね。


また、身体にアーマが溜まると病気になりやすくなるので、朝、舌の掃除をして、アーマの溜まり具合を確認しましょう。

舌苔が多いようであればアーマが溜まっているサインです。

このような時は白湯を飲んで、身体のアーマを排出しましょう。

 

日々の小さな努力が健康へと導いてくれます。

なかなか忙しい毎日のなか、大変だと思いますが、自身の身体を大切にして、良い1年のスタートが切れたらと思います。

 


これからも、アーユルヴェーダライフを楽しんでいきましょう

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