
春の兆しを感じる時期、三寒四温で身体のバランスを崩す方も増えています。
冬のヴァータが優勢な時期から、春のカパが優勢な時期へと移行する過渡期でもあり、体調管理が難しい時期でもあります。
前回は、体調を整えてくれるキッチンサプリとして「トリ・カトゥ」をご紹介しました。
私たちが手に入るもので手軽に作れるのも魅力的なアーユルヴェーダの伝統的なお薬です。
今回はその「トリ・カトゥ」と並ぶ有名なお薬「トリ・ファラ」をご紹介しましょう。
トリは「3」を意味し、ファラは「果実」を意味します。
その名の通り、3 つの果実を使用します。
①アムラ(アーマラーキー)
鉄分、ポリフェノール、ミネラル、ビタミンC などを多く含んでいます。
ピッタのバランスを整えてくれます。
インドでは「看護師のハーブ」とも呼ばれています。
②ハリタキ(ハリータキー)
腸内環境を整え、便通を改善、食欲増進、腹部膨満感を軽減します。
美肌や強壮効果も期待されます。
ヴァータのバランスを整えてくれます。
③ビビタキ(ビビータキー)
アムラ同様に豊富にポリフェノールを含み、デトックス効果が高く、糖質・脂質の吸収を抑えてくれる効果もあります。
「病から遠ざける」果実として古くから愛用されてきました。
主にカパのバランスを整えてくれます。
この3 つの果実を同じ分量、混ぜて作るのが「トリ・ファラ」です。
どのドーシャも整えてくれる有難いお薬です。1 日2 回~ 3 回服用します。
主に胃腸を整え、その他色々な不快な症状を改善してくれる頼りになるお薬の為、
「お母さんがいなくてもトリ・ファラがお母さんのように守ってくれる」
という言葉もあるくらいです。
「トリ・ファラ」は「トリ・カトゥ」と違ってご自身で作ることはできません。
今はアーユルヴェーダサプリとして、日本でもインターネットから注文できるようになっています。
粉末タイプや錠剤、カプセルなど色々な形状があるので、ご自身にあったタイプを見つけましょう。
粉末を溶かした上澄み液で目を洗うとスッキリするので花粉の時期には嬉しいですね。
これからも、アーユルヴェーダライフを楽しんでいきましょう。