2021.07.08(木)

地球環境に優しいハラール的、健康美生活 第12話

 ゴールデンウィーク明けにこのコラムを書いているのですが、この段階ではオリンピック及びパラリンピックは、実施するのかそれとも中止となるのか決まっていません。ただ、開催に向けて全国各地で聖火リレーなどが行われており、「こんなときだからこそ開催すべき」、「こんなときだから中止すべき」というそれぞれの意見があちこちで論じられています。このコラムが皆さんに読まれている頃には、どんな決定がされていることでしょうか?

 

 ところで、アスリートにとっての「食」の重要性は、今では誰もが当たり前のことと考えられていますが、とりわけオーガニック食品に多くの注目が集まるきっかけとなったのは2012年のロンドンオリンピックからだと言われているのを皆さんは御存知でしたか?

 

 それはアスリートにとっての体つくりという観点ではなく、選手村で提供される食材については、可能な限り環境に配慮しようという流れのもと、「地産地消(輸送に伴う温室効果ガス削減効果)」と並んでオーガニック食材の導入が推奨されたからでした。それ以降、国際大会における食材については、「地産地消」、「オーガニック食材」の積極的な導入という流れになっています。

 

 そもそもオーガニックとは、農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土地・生物などの自然の恵みを生かした農林水産業や加工方法をさします。つまりオーガニックは、自然界及び微生物を含む動植物の営みの中で成り立っていて、オーガニックを通じて健康でい続けたいと思うのであれば、必然的に自然や微生物が生き続けられる環境を守り続けて行かなくてはならないということになります。まさにこのコラムのタイトル通り、地球環境に優しい取り組みにつながっていくのです(笑)

 

「すべての人に健康と福祉を」

「陸の豊かさを守ろう」

 これは近年、世界中で取り組まれているSDGs(持続可能な開発目標)で定められている17の目標に定められているものです。

 

 安心安全な食材を取り入れよう、そのために自然環境を守っていこうという取り組みが、そのまま世界中で取り組んでいる課題に直結することがお分かり頂けると思います。

 

 東京オリンピック及びパラリンピックがどうなっているのか、今の(このコラムを書いている)時点ではわかりませんが、少なくともロンドンオリンピックから始まった「地産地消」と「オーガニック」に対する取り組みは、より一層重要性を増していくことと思います。

だからこそ、あらためてご自身の健康と地球環境の健康の維持について、考えてみるいい機会なのかもしれません。

 

 災い転じて福となす

 人生万事塞翁が馬

 

 とかく暗くなりがちな今こそ、ご自身の、そして地球環境の未来に向けて思いを馳せることで少しでも明るい明日を迎えたいものですね。

 

TOPに戻る