2021.07.27(火)

自分に適した浄化療法とは?2種類の浄化療法

 アーユルヴェーダでは浄化療法をよくおすすめしています。


 浄化療法というよりも、デトックス療法と言った方が分かりやすいかも知れませんが、身体に不必要なものを排出していくような療法の事を指します。


 体調を崩したときに、緩和療法の方が、治療に良いのではないかという考えもありますが、

アーユルヴェーダでは浄化療法の方が優秀であると古典書に記されています。


 それは、緩和療法で対処して一時症状を和らげたとしても、再び悪化することがある。

しかし、浄化療法により鎮静された症状は再び悪化することはない。

それは、樹木と同様に、不調の原因を毛こそ気取り除かなければ、なくなった病気や芽が再び顔を出すのは当然であると教えてくれています。
 では、どんな人に浄化療法を特に進められているでしょう。
消化不良、食欲不振、味覚消失、肥満、顔面蒼白(貧血)、

鈍重感、極度疲労、ニキビ、蕁麻疹様発疹、

かゆみ、倦怠感、怠惰、疲労、衰弱、悪臭、無気力、カパとピッタの悪化、

不眠症、過眠症、嗜眠状態、性交不能、知力低下、

縁起の悪い夢を見る、滋養療法をした後にもかかわらず、体力と顔色が悪いこと、

ドーシャが過剰になっている時。


 そんなときには、ドーシャと体力に応じた浄化療法を勧められています。


 特に2 種類の浄化療法を進めています。

①口から吐かせる嘔吐誘発(ヴァマナ)

②下剤法(ヴィレーチャナ)

が有効になるので、アーユルヴェーダドクターの診察のもと、自分に適した浄化療法を行います。


 こうした浄化療法を受けた時に、消化と代謝が強化され、病気は鎮静化され、本来の健康状態に戻ります。また、感覚機能、精神、理性、顔色が良くなり、体力が増し、ふくよかになり、子供に恵まれ、性的能力が増進します。


 また、老化を遅らせ、無病で長生きすると言われています。


 そのためには適切な浄化療法が必要になります。


 浄化療法が過剰に行き過ぎても、また不十分でも良くありません。

その時は浄化療法を見直し、患者の観察を行い、

ギーの服用や浣腸により、体力の回復や見て、

前回の処方の欠点を考慮して、再度浄化療法を行います。

 


 浄化療法は体力も使う為、療法後の養生も大切です。

良い食事、例えば、ギー、肉の煮汁、牛乳、美味な汁物などを食べて、オイルマッサージ(アヴィヤンガ)や強めのマッサージを受け、浣腸をします。

 適切な浄化療法と養生をすると、幸福と長寿を享受することができるとされています。
 (チャラカサンヒター・日本アーユルヴェーダ学会翻訳より引用)

 


 日々の生活の中で出来る浄化療法としては、定期的な断食、浣腸、オイルマッサージ、シロダーラもお
ススメです。

身体に溜まったものを定期的に出すことで、病気の予防にもつながります。

出来るところからやってみましょう。

 


これからも、アーユルヴェーダライフを楽しんでいきましょう。

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