
「オーガニックの意味って何ですか?」こんな質問をされたら皆さんはどう答えますか?
「何となくならわかるんだけど・・・」こんな風に言葉を詰まらせる人、結構いるんじゃないでしょうか?では更に質問です。「オーガニック」と「ハラール」の共通項って何だかわかりますか?皆さんの「答えられそう・・・だけど言葉にできないもどかしさ」みたいなものが伝わってくるようです(笑)
「オーガニック」とは、化学肥料や農薬などを極力使用せずに、自然の恵みを大切にした農業や栽培法、水産業に畜産業、加工法全般を指す言葉と言われています。そして「ハラール」という言葉には2つの意味があり、1つはイスラム教にとっての合法(許されるもの)であること、そしてもう1つは、健康的・清潔・安全・高品質・高栄養価であることです。
こうして書いてみるとお分かり頂けるのではないでしょうか?
オーガニックとハラールの共通項とは、「人と環境に優しく安心であり安全なこと」だと思います。
今、ムスリマ(イスラム教徒の女性の呼称)の間で、オーガニック製品に対するニーズが高まっているのも、ハラールを大切にする彼女たちからしてみたら至極当然のことなのかもしれません。
「人と環境に優しく安心であり安全なこと」。これはつまり持続可能な、言い換えれば可能な限り持続させるべき理念であり理想であり、今世界的指標となっている「SDGs」に繋がっていくのだと思います。
体に安心安全な食べ物が、老若男女全ての人にとって安心安全なものであるように、オーガニックでありハラールであるものは、年令や性別を問わず安心して摂取したり、安心して身につけたりすることができるもの。
色んな基準、色んな指標が各ジャンル、各アイテムに用いられていて、何が正しくて何が間違っているのか時々わからなくなってしまう。そんな時にこそ、世界的基準で判断されている「オーガニック」と「ハラール」の信頼性は万国共通と言えるでしょう。
数年前と比べて、人と環境に対する安心志向・安全志向は確実にそして格段に高まっています。
まん防に引き続き緊急事態宣言。この夏、外出もままならず、とかく沈みがちな気持ちを奮い立たせてくれた東京オリンピック・パラリンピック。
近い将来、「競技用の水着やユニフォームもオーガニック製品にすること」。そんなルールがオリンピックにも導入されるのかもしれない。出場していたアスリートたちの活躍を見ながら、そんなことをイメージしていました。
スポーツの分野におけるオーガニック導入はわかりませんが、美容の世界においては確実に重要性が増しているのは皆さん御存知の通り。
国民の半数以上がワクチン接種終了というニュースがオリ・パラ終了のニュースに続き飛び込んできました。夜明けの来ない夜はない。アスリートたちにもらった勇気と希望を形にするべく、美容業界に携わる私たちにしかできない、「人と環境に優しく安心であり安全なこと」を追い求めていきたいものですね。