
前回は「カルマ」についてご紹介いたしました。
また、過去世からのカルマの修正法についてもご紹介いたしました。
「カルマ」を日本語に訳すと「業」「宿業」と言い、行為による結果、因果応報といった意味になります。
アーユルヴェーダでは、「カルマ」を深く探求し、四つのカルマがあるとされています。
①サンチッタ・カルマ=これまで行ってきた行為、過去世の行為によって積み重ねられた全てのカルマのことです。
また、サンチッタ・カルマは人として積み重ねてきた行為を指すため、過去に動物だった時や、神様だった時などは含まれません。人間として積んできた行為を意味します。
②プララブタ・カルマ=現世において経験するカルマで、
良いカルマ、悪いカルマ、良くも悪くもないカルマがあり、良いカルマの結果として、幸せや成功、楽しさなどを経験し、悪いカルマの結果として、悲しみや挫折、不幸を感じます。
良くも悪くもないカルマは平凡な人生を経験します。
今世で最も感覚的に感じるカルマと言えるでしょう。
サンチッタ・カルマの一部ではありますが、現世は私たちが意識できる範囲にあるため、私たちの喜び、悲しみもこのプララブタ・カルマの影響を大きく受けます。
③クリヤマナ・カルマ=自由な意思で行動するカルマ。
過去世からのカルマ(宿業)があるなら、人生は絶対的宿命論となりますが、このクリヤマナ・カルマがあるおかげで、自分の意志でカルマを作ったり避けたりすることができます。
その為に、サンチッタ・カルマやプララブタ・カルマの影響で、今世に置いて不幸が続く様であれば、もしくは来世でも幸せな人生を歩みたいなら、自由な意思で作るクリヤマナ・カルマを良い物とする行動がとても大切になります。
良い行動が過去世の悪いカルマの影響を回避し、来世の良いカルマとなります。
④アーガミ・カルマ=未来のカルマを想像して行動するカルマ。
私たちの人生は日々の積み重ねです。
明日も翌年も10 年後も、、、
また魂も過去から未来へと引き継いていきます。
2021 年を振り返り、どのような行為を取って、どんなカルマを積みましたか?
2022 年はぜひアーガミ・カルマを意識して良いカルマを積んで、今世や来世も幸せな人生を築いていきましょう!
アーユルヴェーダの「カルマ」は一生だけでなく、永遠に続く大切な教えです。
人の役に立つ行動は最良のカルマとされています。
自分も人も大切にして、良いカルマを積んで、
これからもアーユルヴェーダライフを楽しんでいきましょう。