2022.02.14(月)

アーユルヴェーダの歴史

 前回は「カルマ」についてシリーズでご紹介してきました。良い行い、悪い行いがカルマとなって、積みあがっていくこと、現在・過去・未来にも影響していること、人の役に立つことで、悪いカルマを消すことができることをお伝えしてきました。

 

 

新しい1 年をスタートするにあたり、改めてカルマについてえてみるのも良いですね。

 

 

さて、今回はアーユルヴェーダの歴史についてお伝えします。

 

 

以前にもこちらのコラムでアーユルヴェーダの歴史は約5000 年と伝えてきました。その根拠となるのはインドの国境近くにある「ハラッパー」の遺跡に、アーユルヴェーダに関するものが出土したからと伝えられています。

 

 

ところが、5000 年前に遺跡で確認できるもの以外にも口頭で伝えられてきたものが沢山あり、特に哲学的なことは1 万2 千年~ 1万5 千年も前からアーユルヴェーダ的な考えがあったとされています。

 

 

紀元前12 世紀ごろに「リグ・ヴェーダ」という聖典(文献)が存在し、神話の形として沢山のことが伝えられています。

日本最古の書として「古事記」が書かれたのが約700 年。

 

 

そこから考えても、紀元前12世紀ともなると、想像を絶する大昔にアーユルヴェーダ的な哲学が存在していました。

5000 年の歴史というだけでも長く感じますが、もっと昔から伝えられてきた哲学が今もなお研究されているのは大きなロマンを感じます。

 

 

「リグ・ヴェーダ」は神話形式で様々な神や鬼が登場します。同じ神が鬼に転じる姿や、逆に鬼から神に昇格する姿も描かれています。その物語から、正しい行い、間違った行いから神や鬼になること、また同じ人の中にも、善悪が存在することなどが記されています。

 

 

日本は神と仏を信じる人が多くいるかと思います。私が住んでいる奈良にも初代天皇を祭る橿原神宮や世界遺産、古都奈良の文化 である春日大社など神を祭るところ、また大きな大仏で有名な東大寺や五重の塔で有名な興福寺などは仏を祭るお寺で、修学旅行生がよく訪れます。

 

 

実は、アーユルヴェーダは仏教伝来と共に飛鳥時代に日本に伝えられました。その当時、沢山の仏もシルクロードを通ってインドから日本に伝わり、私たち日本人の馴染みの仏も実はアーユルヴェーダの神々がルーツとなっているのも沢山あります。1 年の初めに、初詣に行く人も多いと思います。お寺に詣でる方は一度、仏の由来などを調べてみると面白いかも知れません。

 

 

これからもアーユルヴェーダライフを楽しんでいきましょう。

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