2022.03.02(水)

アーユルヴェーダに影響したインド哲学について

前回は「リグ・ヴェーダ」につ いてご紹介いたしました。
 
 
アーユルヴェーダは、5000 年もの歴史があるというだけでも、伝統を感じますが、口頭伝承によれば1万2千年以上と、気が遠くなるような歴史があります。
 
 
今回はアーユルヴェーダに色濃く影響した、インド哲学について、お伝えします。
 
 
「リグ・ヴェーダ」のリグとは賛歌、ヴェーダは哲学の意味があり、神話という形にして、神々への賛歌を伝えています。
 
 
神々の話を聖者・仙人(リシという)が感じて悟り、それが人間に伝わり、アーリヤ人たちによって口頭で伝えられていたものを、紀元前1200年くらい前に、文字の発達によって編纂され、インドの最古の文献(サンヒター)として伝承されています。
 
 
「リグ・ヴェーダ」は10巻から成り立っています。
 
 
また、リグ・ヴェーダに続く文献として、「サーマ・ヴェーダ」「ヤジュル・ヴェーダ」「アタルパ・ヴェーダ」の4つのヴェーダ文献(文献のことをサンヒターと言う)を、バラモン教の聖典とされています。
 
 
さらに、4 つの文献の解説書として、祭祀の行い方や意義・目的などを記した神学的文献「ブラーフマナ」と、その補足の資料で、森林で行う儀式について解説した「アーラニヤカ」、また奥義が記された哲学書「ウパニシャッド」の3つの文献が加わり、インド哲学、またアーユルヴェーダの哲学を伝えています。
 
 
「リグ・ヴェーダ」は神々への賛歌がつづられ、「サーマ・ヴェーダ」はその賛歌を詠歌とし、「ヤジュル・ヴェーダ」は祭式ご供養を祭るための祭祀とし、「アタルパ・ヴェーダ」は厄除け招福の呪文を記しています。
 
 
「リグ・ヴェーダ」には、私たちの馴染みの神様も記されていて、神々の壮大なドラマは現代にも通じる楽しさもあり、神々のストーリーを知ることで、より神々を近しく感じるかもしれません。
 
 
特に、最最の映画やゲームなども、インド哲学、神話にヒントを得たのではないかと思うものが沢山あります。
 
 
知らず知らずのうちに私たちはインド哲学、アーユルヴェーダの哲学に触れているのかも知れませんね。
 
 
またユニークなインドの神々のお話しもご紹介していきましょう。
 
 
これからもアーユルヴェーダライフを楽しんでいきましょう。
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