近年増加の一途をたどっていると言われている食品アレルギー疾患。食品アレルギー疾患者は増加しているとはいえ、歴史は浅く、原因や解決策(対策)というものも未だ解明中です。
例えばリンゴ。過去に発表された研究成果では、無農薬のリンゴは害虫からの攻撃から身を守るために、農薬を使用して育てられたリンゴよりも、アレルギー発症の原因となるアレルゲンの発生が多くみられるという事例もあります。
その一方で、無農薬栽培で作られたリンゴを食べたアレルギー患者さんが、アレルギー症状が発症しなかったという事例もあります。ただそのどちらの例にしても、症例そのものが少なすぎるために、あくまでも一定の条件下で起こった事例の1つであって、有効な症例として認定されていないのが実際のところのようです。
また花粉症で悩まされている人が食品アレルギーになる人の割合は、そうでない人がなるよりも高確率であるというデータも見受けられます。そして花粉症に悩まされている人も食品アレルギーと同様に近年急増しています(もっと言えば数十年前まで花粉症そのものがなかったと言われています)。
花粉症そのものも対処療法による対応がほとんどですが、そんな中で花粉症を悪化させるNG習慣というものが発表されています。簡単に言いますと、適度な運動としっかりとした睡眠時間の確保。規則正しい生活リズムとストレスをため込まないことがとても大切なんだそうです。
色々と難しそうなことを言った割には、当たり前の結論になったなと思われているかもしれませんね(笑)
でも結局のところ、基本の大切さって時代がどんなに変わっても不変ですよね。食品アレルギーの特効薬も花粉症の特効薬も、残念ながら今の段階ではありません。当面はうまく付き合っていかなくてはならない以上、これらの症状にはせめて今以上に悪さをさせないようにする必要があるでしょう。
どんなに健康体だったとしても、ストレスフルな生活習慣、寝不足が蓄積していく一方の生活リズム、暴飲暴食に運動不足・・・。これでは、アレルギー症状が無い人だって近い将来、何らかの病気を誘発しそうだなってことは分かりますよね。
でも、頭でわかっているつもりでも中々実行に移せないのが、(私も含めた)人間の悲しい性(さが)です。
だからこそ、ご自身がより高いモチベーションを維持できる動機をたくさん作ることが大切かもしれません。アレルギー症状軽減のため、健康維持のため、肥満防止のため、夏バテ防止のため、たまに飲むおいしいビールの為(笑)等々・・・
皆さんにとってどんな動機付けが一番刺さりますか?