2022.12.31(土)

アーユルヴェーダと神の様々な姿

前回はインドでも人気の高いクリシュナ神をご紹介しました。

 

 

今回は、以前に破壊と再生の神、シヴァ神の妻、そしてガネーシャの母である「パールバティー」の女神のお話をしましたが、パールバティーは様々な顔をもっています。

 

 

その一つが、「ドゥルガー」で、戦いの女神と呼ばれています。

 

 

美しい姿に10 本の手を持ち、それぞれの手に神々から与えられた武器を持っています。サスマタ、槍、弓、円盤、杖、剣、盾、数珠、斧などを持ち、虎かライオンにまたがる姿はとても勇ましく、戦いの神らしいいでたちです。

 

 

魔神族「アスラ」と戦い、成敗したと功績を持っています。とても好戦的な女神で、破壊の神とされ、近寄りがたい神との別名もありますが、海に遭難した人を助けたという優しい一面も持っていて、シヴァ神の妻らしい姿です。

 

 

また、もう一つの恐ろしい一面が「カーリー」です。

 

 

カーリーは「黒き者」という意味があり、その姿は、青黒い肌に三つの目、血をすする長い舌を出した姿で描かれています。

 

 

ドゥルガー以上に、好戦的で、破壊と殺戮の神です。魔人の生首を手に持ち、したたった血をすすり、首にはガイコツのネックレス、腰には切り落とした腕を何十本も腰布代わりに巻いていてます。恐ろしいその姿は、シヴァの荒々しさを表しているとも言われています。戦いに興奮し、魔人の血をすすり、血に酔ったカーリーは踊り狂います。カーリーの狂気の踊りに大地が裂けて崩壊していきます。驚いた神々がシヴァに頼み、シヴァが、躍り狂うカーリーの足の下に滑り込み、カーリーに踏みつけられながら大地を守ったという神話があります。

 

 

パールバティーには優しい顔、ドゥルガーの好戦的な顔、カーリーの殺戮の顔と、様々な姿を現してくれます。

 

 

今回のお話しはいかがでしたでしょうか。

 

 

これからもアーユルヴェーダの古典書に書かれたおとぎ話のような神話をご紹介していきます。一緒にアーユルヴェーダを楽しんでいきましょう。

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