2023.10.31(火)

アーユルヴェーダならではの予防療法

前回は、私たちの身の回りにある食材やスパイスでホームレメディー(家庭でできる改善方法)をご紹介させて頂きました。
 

キッチンにあるスパイスや食材から、寝つきを良くしたり、便秘や生理痛などを和らげることができる。それがアーユルヴェーダならではの予防療法となります。今回は、最近になってまたコロナやインフルエンザの流行により、体調不良を訴える方も増えています。これから流行するであろう風邪のケアの方法をお伝えいたします。
 

アーユルヴェーダでは、風邪はヴァータやカパの乱れによってその症状が現れることから、その時々の症状に合わせてケアしていきます。
 

まずは最初にヴァータの乱れから風邪の発症につながります。ヴァータのケアとして、一番は休息です。ついつい自分の疲れに気づかず、無理をすることがヴァータの乱れになりますので、体力を無駄に消費しないように、よく寝て休めば、風邪の症状も治まってきます。ですが、タイミングが悪く、また疲れもたまりすぎていれば、さらに症状が進んでいきます。発熱や全身の倦怠感も出てくるでしょう。そうなれば、当然ながら、仕事などはお休みして、しっかり休養し、水分補給を心がけましょう。発熱はピッタが過剰になっている症状です。ピッタの鎮静の為にも、湯冷ましや、コップ1杯のミルクにターメリックを小さじ4分の1ほど入れて、ホットミルクにして空腹時に飲むのもお勧めです。
 

また、咳が出る場合は、薄い塩水に、ミントを入れたものでうがいするとスッキリします。鼻水が出る場合は、塩水での鼻うがいも効果的です。塩分濃度は500mlのペットボトルに、キャップ1杯のお塩を入れると、ちょうどよい濃度になります。鼻うがいは「ジャラネーティー」と言い、普段から鼻炎や風邪をひきやすい方には、日常のケアとしてもお勧めです。
 

また、風邪をひいて、倦怠感があるときはオイルマッサージなどは控えましょう。ボディーケアなどはかえって体力を消耗し、休息にならない場合もあります。しんどくなる前に、予防ケアとして、普段から定期的にオイルマッサージを受けるのが身体の負担にもなりません。
 

どんな病気もそうですが、まずは予防が大切です。でも発症してしまったら、早め早めのケアが大切です。また、全て自己判断したり、ネットの情報で左右されることのないように、医療機関に相談することも大切です。
 

風邪は大したことないと思われていますが、一方で「風邪は万病の元」とも言われています。たかが、風邪と侮ることなく、しっかり休養して、症状に会ったケアをして早く元気になりましょう。
 

だんだんと秋も深くなり、風邪が流行しやすい冬になる前から意識を持つことも、アーユルヴェーダの予防療法に繋がります。
 

これからも一緒にアーユルヴェーダライフを楽しんでいきましょう。
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