2024.03.31(日)

アーユルヴェーダ学会の研究総会⑤

今回も前回に引き続き、第45回アーユルヴェーダ学会研究総会について報告いたします。

 

 

さて、前回は調理道具も大切とお伝えしました。気になる方は前号をお読みください。

 

 

今回は、食の規定の中で、「食べ合わせ」についてご紹介します。日本でも昔から、「鰻と梅干」「天ぷらとスイカ」など、聞きますが、それが真実かどうかは置いておいて、アーユルヴェーダでも食品はそれぞれ、異なる性質があり、またその組み合わせによっても異なる性質となってしまうため、食べ合わせによって、身体に対する影響が変わる場合もあるとのことです。

 

 

アーユルヴェーダを学んでいる方は、聖なるオイル「ギー」はとても良い油としてご存知ですね。そしてハチミツも、とても良い食材です。ですが、どちらも良い食材なのに、同量のギーとはちみつを食べると有害となるとされています。

 

 

また、牛乳とフルーツも良くありません。よく、フルーツ牛乳など子供のころに飲んでいたのに、と思った方もいらっしゃるのでは。

 

 

なかなか、食の組み合わせは難しいですね。

 

 

また「食事の量」も大切です。

 

 

体質、年齢、日々の活動量、消化力(アグニ)、季節、様々な要因も考えなければなりません。全ての人が同じ量ではなく、家族によっても、高齢の方と、食べ盛りの子供では食事の量が変わります。また夏の暑いときは食欲が落ち、秋になると食欲の秋になって、食事が美味しくなります。このように、その個々の体質や季節など、様々な要因を考えて自分に合った量を食べましょう。

 

 

そして、食事をして、次の食事までに消化が全て終わり、お腹が空っぽになってから食べるのが良いとされています。だいたい、食事の間隔は3〜6時間くらいです。

 

 

また、日本でも昔から「腹八分は医者いらず」と言うように、アーユルヴェーダでも胃の3分の1は空間、3分の1が液体、3分の1が個体となるように食べるのが理想です。そう考えると、腹八分でも食べすぎかもしれませんね。

 

 

また、季節に応じて、冬は暖かいもの、夏は冷たいものと言うように、食事のメニューも考えましょう。夏の暑いときには、食が細くなります。そんな時はのど越しの良い食べ物、冷麺や冷や麦が食べたくなり、そして冬はシチューやお鍋など、身体が温まるものが欲しくなります。それも自然の摂理なのです。身体に良い食事を摂っていきたいですね。

 

 

これからも一緒にアーユルヴェーダライフを楽しんでいきましょう。

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