2017.03.07(火)

食品業界の向こう5年間の展望 年収400万円以下の「ニューエコノミカル層」の取り込みが急務! ~FOODEX JAPAN 2017~

三菱食品株式会社 執行役員 原正浩マーケティング本部長 兼 戦略研究所長
満員のセミナー会場
FOODEX JAPAN 2017 3月7日10時の受付の模様

 

 3月7日、幕張メッセ(千葉県)にてFOODEX JAPAN 2017が開催された。

 

 初日にセミナーのトップを飾ったのが、「2020年東京オリンピック、その後に向けた世の中の変化と食品業界の対応」と題した、三菱食品株式会社執行役員マーケティング本部長兼戦略研究所長の原正浩氏の講演。この講演の中で原氏は、年収400万円以下の「ニューエコノミカル層」が2020年には全体の60%を占めると予想され、この層をいかに取り込むかがこれからの食品業界の重要なマーケティングになると指摘。

 

 さらに、5年後を考えると、女性の社会進出がますます進む中で家事の合理化、男性の家事参加支援が促進し、福祉、介護、医療などとの連携を軸に「物販」から「生活支援インフラ」へと食品小売業は業態を変化させる必要があると解説した。さらに人工知能、ロボティクス、IoTなどの新技術を使った新たなビジネスモデルの創出が加速し、食の簡便化、外部化が進む一方で、ターゲット生活者の減少や市場の鈍化で競争が激化してくると予想、そのためには生活者の囲い込みが必要と説明した。

TOPに戻る