鈴木大地 スポーツ庁長官
朝10時半から満員の会場風景
ヘルスケア&スポーツ街づくりEXPO 2017が開催された東京ビックサイト
「ヘルスケア&スポーツ街づくりEXPO2017」が3月8日、東京ビックサイトにて日本経済新聞社と日経BP社の共催で10日までの3日間開催された。
8日のスタートアップ講演は「スポーツが担う新たな街づくり~スポーツ政策の今後の方向性と2017年の具体的施策について~」として、スポーツ庁の鈴木大地長官が登壇し、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催、そしてその先の未来に向けスポーツが切り拓いていく新たな街づくりの可能性やより具体化されたスポーツ政策の方向性を示した。長官就任2年目に入り、スポーツ庁のミッションは①スポーツによる健康増進、②我が国の国際競争力の向上、③我が国の国際的地位の向上、④スポーツによる地域・経済の活性化、⑤学校における子供のスポーツ機会充実の5本を柱とし、2020年をマイルストーンとして、スポーツによって「人生が変わる」「社会を変える」「世界とつながる」「未来を創る」を旗印にスポーツを軸として異分野とも積極的に連携し、1億総スポーツ社会を目指すビジョンを解説した。
さらに、具体的に2017年のスポーツ庁の予算は2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた準備として187億円、スポーツ施設の具体的な推進に147億のほか、運動スポーツ習慣化促進事業として8000万円、スポーツ医・科学等を活用した健康増進プロジェクトに1575万円を計上したとしてその内容を説明するとともに、超高齢化社会と人口減の中でスポーツを通じた健康増進を目指して、健康寿命延伸、医療費削減、地域コミュニティーの創出、持続可能な街づくりをスポーツを通して実現していくと述べた。