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2017.03.21(火)

沼津に「農・食・健」研究に関する世界水準のプラットホーム!            AI(アグリインフォマティクス)農業を静岡から世界へ!                 ~農・食・健に関する国際フォーラム~

難波喬司静岡県副知事
日本学術会議第二部会員 東京農工大学大学院農学研究院 澁澤栄教授
会場風景

 

 3月21日、静岡県日本学術会議食料科学委員会農業情報システム学分科会主催で「農・食・健に関する国際フォーラム」が静岡県沼津市で開催された。

 

 温暖で豊かな自然環境に恵まれ、健康寿命が世界一の水準にある静岡県は、日本有数の農業生産地であると同時に茶や温州みかんなどの多様な機能性農産物も産出し,また多くの食品企業も集積している。これらの基盤の上に、先進的な農・食・健連携プロジェクトが推進され,平成28年には医農連携のアグロメディカルフーズ研究機構が組織された。今回のフォーラムは静岡県におけるこれら「農・食・健」連携の取り組みを発展させるべく,AIや光計測技術など先端科学の農業分野への応用事例や国際的観点から医農連携の先端研究事例を紹介し,食品の生産・流通・消費に関わる多くの人々に向けて広く発信することを目的としている。

 

 開会に先立ち主催者代表挨拶で難波喬司静岡県副知事は「静岡県はこれから、オープンイノベーションの形で農食健連携の科学技術・産業の振興を進めていき、そのための拠点を8月に沼津市内にオープンし、プラットホームの整備をしてまいります。我々はここを静岡県の拠点にするつもりはありません。日本の拠点、世界基準の拠点にしたいと考えております。同時にプラットホームも世界水準にしてここに来れば必ずイノベーションが起きるといったものにしたいと考えております。今日はその始動の日と考えております」と述べた。続いて共催者代表として日本学術会議第二部会員で東京農工大学大学院農学研究院の澁澤栄教授が当日のカリキュラムの概要を解説した。

 

 午前の部では静岡県における先端農業の課題と展望と題したセッション。静岡県経済産業部農業戦略課の細谷勝彦課長を座長として、農食医のための光量子研究と題して理化学研究所光量子工学研究領域光量子技術基盤開発グループグループの和田智之ディレクター、AI農業~熟練農業に学ぶ~、と題して内閣官房副政府CIOで慶応義塾大学環境情報学部の神成淳司准教授、食材のフラボノイド・総ポリフェノール含有量および抗酸化活性の調理による変動解析と食改善のレシピ開発、と題して静岡県立大学食品栄養科学部の市川陽子准教授、アオイパークとアオイ機構、と題して静岡県経済産業部農林水産戦略監の若原幸雄氏がそれぞれ講演を行った。

 

 この中で、神成淳司准教授はわが国の農業は、世界的に見ても相当に高いレベルの技術が広く普及しており、単位面積当たりの収穫率も世界トップレベル。またそれにより、高品質の農産物が比較的低廉な価格で供給でき、日本の農業の強みでもある。こうした技術は 匠と呼ばれる熟練技術が大きく貢献してきており、優れた技術を次世代に継承していく必要があるが、農業従事者の高齢化や後継者不足が深刻化し、匠技術の伝承が急務となっている。そこで「匠の技」の汎用化、マニュアル化等に取り組んできたが、匠の技を文字情報の形でマニュアル化することには限界があることも明らかとなってきた。そこで、最近の情報技術、人工知能(AI)を用いたデータマイニングを駆使してこういった領域を解決に導き、より高度な生産・経営を実現させる農業を指すという方向性が確立されてきた。これが「AI(アグリインフォマティクス)農業」であり、世界でも例のない農業の姿を目指す、と解説した。

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