2020.03.06(金)

[訃報] 一般社団法人日本全身美容協会 松本正毅氏が死去

一般社団法人日本全身美容協会理事長の松本正毅(まつもと・まさつよ)氏が2月28日午前0時42分、リウマチ性間質性肺炎のため死去した。83歳。松本氏は1978年に設立した日本全身美容協会理事長職を40年以上に渡って務め、業界団体の要職も歴任されるなど業界発展のため尽力。輸出入商社勤務を経た後に、エステティックサロンを創業。1978年に日本全身美容協会を設立し理事長に就任。また1980年には日本全身美容学院を設立し学院長に就任するなど業界の健全発展のための基盤を構築した。その後、多くのエステティックサロン経営者を育成し、業界の発展成長に貢献し、1996年10月に日本文化振興会より社会文化功労賞(国際文化誉与賞)を受賞した。業界でいち早く「サロン損害補償制度」を取り入れる他、NTT電話案内欄に「全身美容」としての業種項目を追加。さらに職業安定所に対してもエステティシャンとしての職種採用などを取り入れるなど尽力された。
 近年では、サロン経営の長期安定化、法律相談、消費者問題、経営者教育などサロン経営者に向けた教育への取り組みに注力。松本氏の活躍はエステティック業界のみならず、各地における企業、消費者、各団体等からの講演、執筆依頼による美容と健康業界では欠かすことの出来ない存在感のある活躍をされた。本紙との関わりも深く、 2001年にBSE(狂牛病)問題が発生しプラセンタ市場に大きな打撃をもたらした際には、本紙「健康ジャーナル」主催の狂牛病セミナーで松本氏にも講師として講演いただき、また、氏の人脈で現役医師や化粧品業界、美容家などの講師手配なども積極的に協力をいただいた。姉妹紙「美容エステジャーナル」では創刊当初(2014年7月)からエステティック業界の健全発展のため、コンプライアンスに関するコラムの連載にも執筆をいただくなど美容と健康業界にとって大きな貢献をされた。

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