2021.04.02(金)

底堅い健康美容業界 『不況に強い業界』へと大きく前進へ

2月8日・9日の2日間、福岡開催されたビューティーワールドジャパン福岡には全国から美容系のメーカーが出展。入場制限が設けられるコロナ禍においても活況だった。

 昨年からの新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、日本経済全体で大きな打撃を受けたが、健康美容業界はどの程度の打撃を受けたのか。

川上に当たる健康食品や化粧品等の素材原料供給メーカーは軒並み大きな影響は無いようだ。理由として、「原料の場合、一昨年の新型コロナウイルス発生以前にかけて供給したものが流通に流れていたケースが多く、昨年春からの新型コロナウイルスによる自粛期間においても、供給サイクルの関係で大きく減少することはなく、現在もなお大きな落ち込みはない」(原料素材メーカー)という。昨年は春の展示会中止による新規獲得ができなかったことや、自粛期間中の営業活動が不完全燃焼に終わったことから、新規顧客獲得には影響があったことは否めないながら、ステイホームや「おうちエステ」のような新しいライフスタイルが生まれたことで、健康・美容意識の高まりがあったこともあり、健康美容業界全体としては大崩れしていない様相だ。

 

 健康美容業界でも販売チャネルによっては新型コロナウイルスの影響の有無はそれぞれだ。インバウンド需要が大きく後退してしまい売上が激減した企業も多い。ただ、どのチャネルも化粧品や美容機器なら美容、健康食品や健康器具なら健康など我々の生活の中の必需品として密接に繋がっている。『人間が持つ美と健康への願望』は計り知れない永遠のテーマで、このことは裏を返せば健康美容業界の大きな強みといえ、むしろ不況に強い業界として今後も大きく力をつけていく可能性に秘めていると言えよう。

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