2021.06.03(木)

美容業界の底力を発揮! ビューティーワールドジャパン東京大盛況に終わる

日本最大級の美容展示会「ビューティーワールドジャパン東京2021」が4月19日(月)〜21日(水)の3日間に渡り、東京ビッグサイトで開催された。昨年は新型コロナウイルスの影響で開催中止となったため2年ぶりの開催となった。昨年前半は全ての展示会が中止になり昨年9月以降に再開したものの入場制限がかかる中での開催を余儀無くされ、また、今年に入っても1月早々に緊急事態宣言が発令されるなどの影響で開催自体はされたものの、入場制限下での開催で、出展者が出展を急遽見送るなど、展示会自体の盛り上がりに欠けた感じは否定できない。そんな中においても来場者が真剣に商談するシーンが印象的で、コロナ禍においても美容と健康業界の底力を目の当たりにしてきた。

 今回のビューティーワールドジャパン東京開催は、そういった経緯の中で「果たしてどれだけの来場者が見込めるのか」といった声も開催前には多く聞かれた。

 実際に蓋を開けてみたらその不安が払拭された。

 

 出展者での取材でも「例年の3割から4割程度の来場者があれば良いと思っていましたが、実際には想定以上で6〜7割くらい来場されているのではと感じています」といった声も耳にした。

 

ビューティーワールドジャパンはエステティックサロンやまつ毛エクステ、アイラッシュ、ネイルサロン、美容室などのオーナーやサロン関係者などが新たな商材探しや、新商品の発表の場などB to Bビジネスの交流の場として毎年5〜6万人程の来場がある美容業界には欠かせないイベント。毎年2月に福岡、5月に東京(今年は昨年来の東京オリンピック関係で4月に開催)、10月に大阪と3回に渡り開催されているが、中でも東京は別格な存在。日時によっては入場するまで1時間以上待つこともある程の人気イベントで、出展社は新たな新規顧客獲得を目指し、この見本市に多くの販促費と人材を投入する企業がほとんどだ。

 大規模に出展している企業では出展するだけでブース代や装飾代、出展に向けての準備、滞在費などを含めて1,000万円〜3,000万円程度の費用をかける企業もある。それでも1億円以上の売り上げに結びつくケースも多い。この展示会で新規顧客を獲得できるとそれがリピーターに繋がるので、対費用効果を考えても外せないイベントと言える。

 ちなみに1ブースが40万円弱で、装飾やブース備品代、電気代など最低限で60万円程度はかかるが、1ブースの場合だと展示ブースの配置場所があまり良いところではなく、やはり大型出展社が優遇されるのは仕方ないところと言える。それでもすでに来年度のブースはほぼ一杯で、開催中に来年度のブース予約を入れる企業が多いため、新規出展は狭き門のようだ。

 

 ここ1年、あらゆるイベントが中止や縮小を余儀無くされ、出展する側も、来場する側もとてもストレスが溜まっていたのは間違いない。主催者は徹底した感染対策を講じ、来場者もマスク着用はもちろん、商談も短時間という規制の中においても、大きな盛り上げを見せたビューティーワールドジャパン東京の存在は美容業界に留まらず、日本の産業の底力を見せつけたと言えよう。

 

来場者数 36,852名 (3日間合計速報値)

出展者数 509社

 

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