2022.01.19(水)

2022年は停滞ムードを払拭し活気を取り戻す様相に!

 新型コロナウイルスの影響で2020年3月以降から続いた自粛も2021年9月以降は規制も段階的な緩和され、少しずつではあるが日常を取り戻してきた感がある。コロナ禍で経済が停滞する中でも、健康・美容業界は大きな打撃はみられず、むしろ、免疫系のサプリメント需要やマスク着用対策のスキンケア商品への需要などもあり、ゆるやかな上昇感を感じた。9月以降の健康・美容業界の主要展示会でも2020年を上回る盛況振りで業界の底堅さを証明した。

 

 

  • ダイエット&ビューティーフェア2021

マスクニーズへの対応やステイホームによりトレンドも変化

 

 9月13日(月)〜15日(水)に秋のイベントの先陣を切って第20回ダイエット&ビューティーフェア2021が東京ビッグサイト青海展示場で開催された。同展示会は美容・健康業界向け専門トレードショーとして歴史のある展示会として定着。緊急事態宣言も延長され行動制限される中での開催だったが、情報収集目的や、普段なかなかお会いできない方との久しぶりの再会なども多くみられ活況だった。

同展示会は美容・健康業界の秋のイベントとして先陣を切ることからも、この展示会に焦点を合わせて新製品の発表をするケースも多い。2020年から続く自粛生活の影響で美容・健康のトレンドにも変化があった感じだ、コスメではマスクニーズに対応する商品やステイホームでの在宅率上昇によりスキンケア製品も数多く見られた。中でもヒト幹細胞培養液エキスやEGF、フラーレンなどを配合した製品は相変わらず人気度が高い感じだ。さらにマスクニーズの対応として目元などのケアに特化した製品、またCBDやNMN、ケイ素を配合した製品もまだまだ需要がありそうだ。

 

  • 食品開発展2021

エビデンスや安全性、安心感などトレサビリティーも充実している素材の最新情報が続々と発表される

 

 健康食品素材のメーカーやその関係者が一堂に集う展示会「食品開発展2021」が10月6日(水)〜8日(金)の 3日間、東京ビッグサイト西1,2ホール&25アトリウムで開催された。

 同展示会は、食品分野の研究・開発、品質保証、製造技術者向けの専門展示会として1990年にスタートし、今年で32回目となる。今回は健康素材を集めたヘルスイングリディエンツジャパン(Hi Japan)、美味しさに関わる素材・技術を集めたフード・テイストジャパン(FiT Japan)、分析・計測、衛生資材、製造技術を集めたセーフティ&テクノロジー(S-tec Japan)、フードロス削減のためのフードロングライフジャパン(LLj)の4展の同時開催で行われた。 

 また、今回で3回目となる発酵素材パビリオンは規模が拡大され。さらにHiには、ニュートリコスメパビリオン、高たん白食品開発サポートゾーン、新・食料資源コーナーを設けられた。同展示会は食品開発の国内市場だけでなく、アジア市場への入口として国内外の関心を集めており、エステティックサロンをはじめとした美容サロンや整骨院、スポーツクラブ、ネットワークビジネス(連鎖販売)などで販売されているサプリメント製品にも同展示会出展企業の素材が多く配合されている。エビデンスや安全性、安心感などトレサビリティーも充実している素材の最新情報も発表されている。

 

 

  • ビューティーワールドジャパン ウエスト

出展者からは「出展して良かった」「開催に感謝」といった満足感の声が目立つ

 

 

 10月18日(月)〜20日(水)の3日間に渡り、インテックス大阪の2・3・4・5号館にてビューティーワールドジャパンウエスト(主催・メッセフランクフルト ジャパン)が開催された。長く続いた緊急事態宣言の解除直後の開催だったが、340社(国内328社、海外12社)が出展、会場に集まった多彩な出展製品やサービス、充実したステージセミナーや併催イベントに集まった来場者数は3日間で25,552名を記録(主催者発表)した。

海外、特に中国人の来場が見られなかったので、ここ数年の雰囲気とは異なる感じは否めないが、それでも国内の美容関係者で賑わった。新型コロナウイルスの蔓延以降、会うことが出来なかった仲間や取引先担当者とのリアル再会も所々に見られ、ようやく動き始めたといった雰囲気があった。

出展者からは、「この夏の感染拡大、そして大規模医療センター設置の報道などがあったが、予定通りに開催されて感謝している。厳しい環境下で出展の決断をしたが、出展して本当に良かった。多くのお客様にブースにお立ち寄りいただき、とても忙しい3日間だった」、「東京ベースの会社なので、関西エリアからの売上を伸ばすためには展示会への出展は貴重な機会。コロナ禍で他の展示会の縮小や延期が続き、思ったように活動ができず、関西エリアからの売上が減少傾向にあったので、予定通りに開催されて良かった。今後も出展し続けたい」など、多くの声が上がっていた。

『来場者からは「リアル展示会はやっぱりメリットが大きい」などの声多く』

 

また、来場者からは「今まで情報収集の手段がオンラインに限られていたが、やはり最後は実物を見て、直接話をして決めたい。リアルの展示会への参加は貴重な機会」、「目的の商材以外との偶発的な出会いがある展示会への参加はメリットが大きい。これまで閉塞的なムードが続いてきたが、製品を目の前で見たり、セミナーに参加したり、多くの刺激とヒントを得た」などの声も聞かれた。

 

 秋の健康美容業界の3大展示会はワクチン接種も進み、緊急事態宣言の解除などもあり2020年に比べ全体的に活気が戻った感じだ。第6波が懸念されているため予断はできないが、間違いなく動き始めており、2022年はこれまでの停滞ムードを払拭する様相だ。

 

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