2023.01.12(木)

オリックスがDHCを買収

2022年11月11日、金融大手のオリックス株式会社(東京本社:港区、大阪本社:西区、井上亮社長 以下:オリックス)は、健康食品・化粧品大手の株式会社DHC(東京都港区、吉田嘉明会長 以下:DHC)を買収したと発表した。オリックスは2023年3月期までに創業者の吉田会長から株式を譲り受けて事業承継し、吉田会長は株式譲渡完了後に退任する予定。買収額は明らかにされていないが、一部報道機関は「3,000億円規模」とニュース等で報道している。

 

 DHCは、代表取締役会長兼社長の吉田嘉明氏が1972年に創業した健康食品・化粧品の販売企業で、教育機関の委託翻訳業で起業し1980年に化粧品事業に参入した。1995年からは健康食品の販売を開始し、店頭販売と1983年に参入した通信販売の2つの販売経路を使って市場規模を拡大、現時点の通販会員数は1,569万人超えとされている。2022年7月期の売上高は約905億円。

 

 オリックスは近年、IT事業や物流事業と並んでヘルスケア事業への投資も強化しており、DHCの買収もその一環とみられる。オリックスは2016年、「東京ミッドタウンメディカルセンター」の運営支援などを手がけるリゾートトラストの100%子会社との間で共同出資会社を立ち上げ、医療機関支援サービスなどヘルスケア関連事業をすでに展開している。また2020年には、ジェネリック医薬品メーカーにも出資して傘下に収め、さらに、製薬会社の同仁医薬化工にも出資をしている。

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