2015.04.07(火)

タイにおける健康・美容産業の現在地

タイ国民の食に対する意識の高さか、スーパには必ずオーガニック食品コーナーが設けられている。
バンコク市内の露店でも健康や美容に関する商材は人気のアイテムだという。

微笑みの国、タイの健康・美容事情

 

タイでは美白に関する商材が人気傾向
バンコク都心部ではサプリメント専門店なども登場

 

海外各国における健康・美容関連情報を発信する好評企画「サプリ・ワールド・トッピックス」。 今回は、今年のアセアン統合に向け、経済発展が加速度的に増しているタイ。その首都バンコク市内の健康・美容商材に関する現状を、 タイ在住経験のある本紙編集部特派員がレポートする。

 

本紙特派員が今回レポートするのは、微笑みの国、タイ。今年はアセアン統合をひかえ、 俄然注目される東南アジア諸国の中でもインフラが整い、地理的にも優位な立場に立つタイは、 アセアンに於いては中心的役割を担うことと考えられる。 現にアセアン統合前から、タイを中心としたラオス・カンボジア・ミャンマーは基軸通貨がバーツであり、 商用の公用語もタイ語であることから、〝バーツ経済圏〟とも称されている。 そんなタイの首都バンコクを久しぶりに訪れたが、まず印象的だったのが発展のスピードが加速度的に増してきていることだった。 それに伴い確実に庶民の生活水準と意識は上がってきているようだった。 アジア諸国の共通する点ではあるが、やはり女性の美白に関する願望は高いようだ。 ことタイにおいては美白はステータスの象徴で、女性のみならず男性もその意識が強い。 というのも肌が白いということは、日中太陽を浴びることなく、クーラーのもとで肌を覆う服で過ごスことができる、 まさに富の象徴として捉えられている。そのため、ドラッグストアーに入れば一番目立つ場所に美白に関する化粧品が陳列されており、 日本製の商品もいくつか並んでいる。

 

中間層を中心に健康意識の高まりが…

 

バンコク市内のドラッグストアーをいくつか回ったが、やはり人気があるのはコラーゲン。 美白とともに美肌に関してもタイの女性は関心が高いことがわかった。ある店では左下の写真にあるように、 コラーゲン、ビタミンC、コエンザイムQ10をセットにして販売していた。店員に話を聞いてみると価格帯に関しては関係なく、 商品のブランドや品質が良い物から売れていく傾向にあるという。サプリメントの価格は決してタイの物価から考えると安くはない。 2013年に設定されたタイの最低賃金は一日あたり300バーツということを考えると、安いものでも4∼500バーツからするサプリメントは、 何日か分の労働賃金に匹敵する。それらの商品が店頭にズラリと並び、売れているということは、中間層から富裕層にかけての人口が確実に増え、 健康に対する意識が高まってきていることといえるだろう。また、ドラッグストアーのみならず、スーパーの食料品売り場には、 必ずと言っていいほどオーガニック食品のコーナーが設けられていることからも、タイ国民の健康意識の高まりがうかがえる。

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