2015.08.04(火)

日本健康科学学会 第31回「健康食品の未来」

中澤裕之 実行委員長
星薬科大学名誉教授薬学博士
  
日本健康科学学会 第31回 学術大会概要
メインテーマ「健康食品の未来」
■ 主催:日本健康科学学会 理事長 信川益明
■ 学術大会長:下田智久(公財)日本健康・栄養食品協会理事長、日本健康科学学会理事
■ 会期:8月20日㈭、21日㈮
■ 会場:ホテルグランドヒル市ヶ谷
東京都新宿区市谷本村町4−1
■ 学術大会事務局長
青山充(公財)日本健康・栄養食品協会事務局長
■ 学術大会実行委員長
中澤裕之 星薬科大学名誉教授
■ プログラム委員長
金子明寛 東海大学医学部外科学系口腔外科教授・日本健康科学学会常任理事

特集
日本健康科学学会
第31回学技大会 学術大会「健康食品の未来」

 

機能性表示食品の現在と課題も検証
健康食品に関わる産官学の学識を集結

 

日本健康科学学会(信川益明理事長)は8月20、21日の両日、東京・市ヶ谷の ホテルグランドヒル市ヶ谷で第31回となる学術大会(下田智久学術大会長)を開催する。 メインテーマは「健康食品の未来」。幅広い分野からテーマに沿った知見が講ぜられるほか、 動き出した機能性表示食品に関する基調講演、パネルディスカッションも行われるタイムリーな 学会となる見込みだ。【2、3面に関連記事と大会プログラム】

 

第31回学術大会のプログラム(本紙3面参照)を見ると、さまざまな専門分野から、 健康食品に対して多角的にアプローチしていることが分かる。 なかでも特に注目されるのは、やはり旬の話題でもある機能性表示食品に対する演題だ。 初日の基調講演では川口康裕消費者庁次長による「機能性表示食品制度の現状」、 続いて一般講演「機能性評価レビューの方法と問題点」 (森戸暁久日本健康・栄養食品協会機能性食品部)、続くパネルディスカッション 「機能性表示食品制度の課題」では、同制度を先導した森下竜一氏を コーディネーターに、厚生労働省、農林水産省の担当官をパネラーに招く予定だ。 学術大会ではもちろんメーカー、研究者も参加しており、 まさに産官学の揃い踏みとなっている。しかし健康食品について、 「官」の視点で見ると規定、規制、推進と省庁によりスタンスは大きく異なる。 産業界では、どれ一つ欠くことなく、いずれのスタンスにも対応しなければならず、 省庁によってはもちろん、担当者レベルでも異なる健康食品に対する認識や取り組み 姿勢について把握しておくことは極めて重要だ。各省庁の担当者が一堂に会し 意見を交換する機会に接することは非常にまれなものであり、この一点だけでも、 今回の学術大会の有用性をうかがうことができる。

 

中澤裕之 実行委員長に聞く
第31回学術大会の"意義と価値"

 

タイムリーなテーマとなった第31回学術大会の "意義と価値"について、大会実行委員長である中澤裕之氏 (星薬科大学名誉教授、薬学博士)に聞いた。

 

---学術大会のテーマについてはどのように捉えていますか。

 

中澤 今回のテーマ「健康食品の未来」は、会長を勤める下田智久日本健康・栄養食品協会 会長が決められたものです。本当にグッドタイミングなものと感じています。 これから機能性表示食品が店頭に並ぶにつれて、消費者も情報の必要性を認識する でしょうし、産業界や学識者は今後どのようにマーケットが動いていくのか、関連 省庁はどのように動いていくのか、注視しているはずです。第31回学術大会で講演 されるのは、行政や学識経験者、メーカーなど健康食品に対し様々なスタンスで向 き合っている方々です。それぞれの立場の方々が、それぞれの考えを発表し、一度 に学ぶことができる。非常に画期的な大会になっているといえます。こういうキャ スティングができるのも、各界にパイプを持つ下田理事長だからこそで、健康食品 のメーカーであれば、呼びかけなくても参加されるのではないでしょうか。

 

---まさにその通りで、これだけのメンバーが揃っていて 参加しないというメーカーがあるとすれば、健康食品に対する意識について疑問符 を付けざるを得ないレベルですね。

 

中澤 初日の演題だけでも非常に有意義なものですし、きちんと前向きに考えて いる関係者ならば参加するでしょうね。

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