2016.02.02(火)

食品安全に関する19のメッセージを消費者に発信

会場には一般消費者を中心に約150名が参集。
質疑応答では消費者から質問や意見が相次ぎ
「健康食品」への関心の高さが伺えた。

いわゆる『健康食品』に関する説明会
∼消費者の皆様を対象に∼開催

科学的根拠に基づいた健康食品のリスク
食品安全の検証から消費者へのアドバイスを報告


内閣府 食品安全員会(佐藤洋委員長)は1月28日、消費者を対象にした「いわゆる『健康食品』に関する説明会」を都内にて開催。説明会では健康食品を科学的観点から検討を行う「いわゆる健康食品に関する検討ワーキンググループ」が取りまとめた、消費者へ向けてのアドバイス「食品安全に関する19のメッセージ」についての報告がなされた。


食品安全委員会が平成27年6月に設置した、食品全般の安全性について科学的観点から検討を行う「いわゆる『健康食品』に関する検討ワーキンググループ」。説明会では、ワーキンググループ(以下:WG)が、設置から平成27年11月まで4回に渡って行われた検討結果を取りまとめた「食品安全に関する19のメッセージ」を報告した。会の冒頭、食品安全委員会の佐藤委員長が挨拶。「今や国民の半分程度が摂取するなど広く浸透している健康食品だが、健康食品における健康被害についても数多く報告されている」との現状を報告。国民からの相談窓口である「食の安全ダイヤル」でも健康食品に関する相談が多く寄せられている状況から、食品安全委員会がWGを立ち上げ、科学的な観点から健康食品のリスクについての検討会を重ねてきた経緯を説明した。


信頼できる情報を基に本当に安全なのか見極める


続いて「いわゆる健康食品に関する検討ワーキンググループ」座長であり、医師でもある脇昌子氏が、WGでの取り組みを報告。「WGではまず、健康食品から健康被害が起こる要因を挙げ、次にその要因ごとに健康被害事例などを含めた文献などからの科学的事実を調べ、皆様に知っていただきたい要点として取りまとめました。そうして作成した報告書からさらに抜粋して皆様に向けて19項目のメッセージをまとめました。これらには健康食品で健康被害が出ることをなくしたいという本委員会の願いが込められています」と話し、消費者へ向けた「食品安全に関する19のメッセージ」の中から特に伝えたいリスクの要点を挙げた。
●「食品」であっても安全とは限りません。
●多量に摂ると健康を害するリスクが高まります。
●ビタミン・ミネラルをサプリメントで摂ると過剰摂取のリスクがあります。
●「健康食品」は医薬品ではありません。品質の管理は製造者任せです。
●誰かにとって良い「健康食品」があなたにとって良いとは限りません。
「これは消費者の皆様に知っていただきたい情報です。健康食品を利用するかどうかは皆様の判断次第。ぜひ、信頼できる情報を基に健康に役立つ選択をしていただきたい」と熱く語った。

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