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2016.10.18(火)

特集∼近年注目の「スーパーフード」の魅力に迫る

商品開発は過去5年で200%増加

食品部門のみならず美容・パーソナルケア、保健衛生品、ペット商品などにも波及

ここ数年、日本の健康食品市場で注目されている“スーパーフード”。ココナッツオイルやエゴマオイル、アマニオイルなど植物オイルは記憶に新しいが、これらの市場規模は120億円に拡大している。そのほか、アサイー、チアシード、キヌアなどさまざまなスーパーフードといわれるものが市場に続々と登場している。市場調査会社ミンテルによると、世界の食品市場の動向として健康と栄養を考慮したスーパーフードの加工食品の人気高騰についての新しい研究を発表した。これによると、新しい食品および飲料製品の立ち上げは2011年から2015年の間で202%の増加があった。日本国内でのスーパーフード市場の動向、および特徴的なアイテムを紹介する。

 

約300億円の市場規模が見込まれる中、
続々と新素材登場で今後も注目のまとに

 

近年、健食市場で注目される“スーパーフード”。富士経済の調べによると2015年は前年比117・2%の279億円、2016年見込は同比104・7%の292億円という数字が見込まれている。なかでも2年前に一大ブームを巻き起こしたココナッツオイルを始め、エゴマオイル、アマニオイルなどの新油は市場規模120億円に拡大しているといわれている。その他にはチアシード、アサイー、キヌアなど様々なスーパーフードが市場を賑わせている。飲料や製菓・製パンなどへの用途拡大に伴い、原料サプライヤーも急増している。昨年の食系流通の市場規模が増加傾向にあるが、その要因の一つに“スーパーフード”があげられる。

日本スーパーフード協会によると、栄養バランスに優れ一般的な食品より栄養価が高い食品、あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品と定義されており、一般的な食品とサプリメントの中間に位置し、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ食品のことを表す言葉だといえる。

なかでもいち早く注目されたのが植物オイルだ。ココナッツオイルから始まり、現在はエゴマオイルやアマニオイルが人気を集めている。これらはオメガ3系、オメガ6系脂肪酸を含んでおり、認知症予防やコレステロール、中性脂肪の低下などさまざまな効果が期待できることから、幅広い層での購入が進み、スーパーなどの一部店舗では品切れ状態になるなど注目を集めた。また、高い頻度でテレビや雑誌などで特集が組まれるなど、植物オイルは好調を維持している。

日清オイリオグループの調査によると、昨年8月の時点でココナッツ・アマニ・エゴマなど新油の市場規模は120億円にまで成長したといわれている。最近ではココナッツ、えごま、アマニに加え、ヘンプシードオイル、バジルシードオイルといった商材がシェアを伸ばして来ている。

市場を拡大しているスーパーフード素材だが、中でも特に急速に拡大させているのがチアシードといえる。チアシードは、水に浸すと数十倍にも膨張する特性からダイエット商材として人気が高く、スムージーを始め、飲料や製菓、製パンなど用途も拡大。美容ドリンクの材料としても女性に高い人気を誇っている。

近年はオメガ3系脂肪酸など健康機能成分を豊富に含むことで注目され、美容・健康訴求での採用が進んでいる。需要拡大に伴いチアシード原料を扱う業者も増えており、その原産国も多様化してきている。これまでの中心はペルーやボリビアなど南米が目立っていたが、近年ではメキシコやオーストラリアの素材も流通している。チアシードを扱う原料サプライヤーによれば、国内の年間流通量は少なくとも2000トン以上で、供給量は年々増加傾向にあるという。

着々とその市場を拡大しているスーパーフード。先述したチアシードをはじめ、アサイー、マヌカハニーなど、現在ではさまざまな種類があり、続々と新たな素材が登場している。

日本では2000年はじめから徐々に注目を浴び始めたスーパーフードの市場は、アメリカではすでに40兆円を超え、日本での潜在市場規模は約4兆円ともいわれている。市場の拡大に伴ってスーパーフードの加工食品も一般的になりつつあり、これからさらに注目を浴びる分野となりそうだ。2面では、スーパーフードの中でも特徴的なアイテムを紹介する。

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