2021.07.08(木)

新型コロナウイルス感染症拡大でオーラルケア市場が活況

 総合マーケテイングビジネスの富士経済(東京都中央区) は、新型コロナウイルス感染症の対策やセルフメディケーション意識の高まりから、高機能製品の需要が増加しているオーラルケア関連製品の国内市場を調査し、その結果概要を発表した。この調査では、口腔ケア用品7品目、口腔ケア用具・機器8品目、口腔ケア食品4品目、一般用医薬品・医薬 部外品8品目の市場を調査・分析。各品目の機能別およびライフステージ別市場動向などを捉えたほか、消費者調査では新型コロナウイルス感染症の流行に伴うオーラルケア製品の使用頻度の変化や意識・行動変容などが明らかになった。

 

●潜在的需要が見込まれるオーラルケア市場

 オーラルケア関連製品は、各自治体でオーラルフレイル(口腔機能の衰え)対策が推進され、オーラルケアが未病管理を含めた対策として認知が進んだことから市場拡大を続けてきた。歯磨や歯ブラシ、洗口剤の堅調な需要に加え、機能強化を図った製品開発により単価が上昇していることから、市場は活性化したようだ。

2020年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大による外出自粛から、メインチャネルであるドラッグストアへの来店頻度の減少、また、滞在時間が短縮され、オーラルケア関連製品の購入機会が減少したことから、上期は苦戦を強いられた。しかし下期は店頭でのキャンペーンや消費者のオーラルケアに対するセルフメディケーション意識の高まりから、高機能製品が伸び、市場は前年比0.2%増になった。

今後は、歯周病ケアを訴求するPRや製品がさらに増加することで、潜在需要を掘り起こし、市場は拡大するとみられる。また、マスク着用の定着などにより口臭ケアが再注目され・・・・

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